「マーキュリー通信」no.3588【生涯現役社会が日本を救う-69「私の予想通り超失業時代がや ってきている】
2002年に「超失業時代を勝ち抜くための最強戦略」という本を出版しました。
同書で、2015年には団塊の世代が全員65歳以上の高齢者になり、高齢者の失業が大きな問題と
なることを予想しました。同書では、高齢者の失業の内容と質は60歳未満と異なるので、60歳
未満の失業率と区別し、超失業と定義しました。
昨年の完全失業率は2.8%と低水準であり、今年に入っても同様です。60歳未満の失業率は依
然と低水準で人手不足が深刻化しています。
しかし、高齢者の就業の実態は私の予想通りの内容となっています。
総務省によると、
男性の場合、非正規社員が60代前半で52%、60代後半で71%に跳ね上がります。
一方、女性は、非正規社員が60代前半で77%、60代後半で81%に達します。
そして、仕事のミスマッチが多いそうです。
ハローワークから紹介される高齢者に多い仕事は清掃員、交通整理等が多く、本人の希望と大
きくかけ離れているのが現状だそうです。
人生100年時代における60代はまだまだ働ける存在だし、又、働かないと生活できない人が数多
く存在します。
更に、社会保障制度が破綻し、年金だけでは生活費を賄えない時代が来ているので、70歳以上
になっても働かざるを得ない高齢者が増加しています。
同書の中で、終身雇用の時代で1社に定年まで勤めた人は、その企業の価値観に染まり、それ以
外の会社で働くのは難しいと予測しました。
従って、若い頃からダブルワークを経験し、自社以外の企業文化を経験することを奨めました
。
最近の企業の流れは副業是認の方向です。
しかし、アルバイトとしての副業ではなく、複業(ダブルワーク)、即ち現在の仕事と異なっ
た業種、業態を経験することをお奨めします。
いざ定年退職したときに、現在の高齢者の悲哀を味わわないように固まった頭や価値観を若い
うちから磨いていくことが求められます。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
同書は、紀伊国屋新宿本店で週刊ベストセラー書第5位までランクインされました。
あれから16年経ったので、アマゾンで当然1円で売られていると思っていたら、定価1300円で販
売されていたのには驚きです。
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