「マーキュリー通信」no.3600【ワンポイントアップの経営術-223「デサントのアディダスショ ックを他山の石とする」】
先週のカンブリア宮殿で、スポーツ用品メーカーのデサントを採り上げていました。
デサントはアディダスとライセンス契約を結び順調に業績を伸ばしていました。
しかし、1998年にアディダスとのライセンス契約が終了するのに、社内には「なんとかなるさ
」という楽観論があったため、ライセンス契約終了後の事業戦略を特に打ち出していなかった
そうです。
その為、ライセンス契約終了後の翌年売上は4割減、営業利益は5割減となりました。
デサントは、この窮地を乗り切るために、韓国向けのスポーツ用品販売を開始し、15年掛けて
業績を回復したそうです。
企業のトップも社員も現在の業績が良いと、どうしても中長期的な経営戦略をとらず、目先の
数字に追われてしまいがちです。
しかし、企業のトップこそ中長期的な経営戦略をしっかりと立て、そちらに舵取りをしていく
ことが重要と考えます。
中期的には東京オリンピック後の反動不況、長期的にはAI社会の進展に伴い、自社の業績に与
える影響がボディブローのように効いてきます。
現代社会は乱気流の時代です。その乱気流の時代を乗り切るための先見力と見識を必要とされ
ています。
その為に、経営トップが未知の分野を知ろうとする努力も求められます。
| 固定リンク | 0
« 「マーキュリー通信」no.3599【ワンポイントアップの人間力-151「あなたの心の状態が顔つ きに表れてくる」】 | トップページ | 「マーキュリー通信」no.3604【「奇人変人の異見-324「ジョンレノンの名曲"Imagine"の歌詞 の内容を深読みしてみると」】 »
コメント