「マーキュリー通信」no.3614【ワンポイントアップの人間力-152「ブラックジャックカムバ ック 手塚治虫の真理の世界に学ぶ」】
手塚治虫の名作、アニメブラックジャックの再放送が開始されました。毎週金曜日午前2時半~
3時半。BSツウェルビ(BS222)で放映。
第1話は、西表(いりおもて)島から本土に向かう観光船の船中。
乗船客の一人が絶滅危惧種西表ヤマネコを密猟して箱の中に入れていたが、船が揺れた拍子に
箱から跳び出す。
西表ヤマネコはびっくりして船長に跳びかかった為、船が大きく揺れ、悪徳代議士と赤ちゃん
、そして西表ヤマネコが瀕死の大けがをする。
偶々同観光船に乗り合わせていたブラックジャックが手術をすることになる。
悪徳代議士は1000万円を積むが、ブラックジャックは、西表ヤマネコ→赤ちゃん→悪徳代議士
の順で手術をする。
自分を最後にされた悪徳代議士は怒って、ブラックジャックを訴える。
裁判官はなぜ動物を最初に手術し、代議士を最後にしたのかを尋問する。
ブラックジャックは、「西表ヤマネコは絶滅危惧種なので、真っ先に助けた。次に赤ちゃんに
は長い人生が待っている。代議士を最後にしたのは、代議士の代わりならいくらでもいるから
」と陳述した。
ブラックジャックの陳述に悪徳代議士は怒りまくり、ブラックジャックに勝訴して、刑務所入
りを画策する。
しかし、その悪徳代議士は末期がんを患っていた。ブラックジャックは、ガンの手術を交換条
件に訴訟を引っ込めさせた。
初回のストーリーを見ていて、手塚治虫の考え方の一端を理解できました。
カネが全ての価値観の代議士に対し、何が大切なのかがブラックジャックの価値観です。
この悪徳代議士は、西表島にレジャー基地を誘致して金儲けを企む。
しかし、その結果、環境破壊が進む。手塚治虫は、金儲けの商業主義に反対しています。
一方、ブラックジャックは高額な医療報酬を請求するが、そのお金は環境を守る為に島を買っ
たりして、決して自分の欲得のためにやっていません。
ここに手塚治虫の哲学が反映されているようです。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
ドクターXも高額医療報酬を請求します。
しかし、ドクターXは、カネには無頓着で、自分の好きな焼き肉が食べられ、麻雀に満足して
います。
そこはアニメの世界と米倉涼子の魅力を引き出すかの原作者の思想の考え方の違いと思います
。
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