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2019年4月21日 (日)

「マーキュリー通信」no.3694【平成時代30年を振り返って-9「護送船団方式の崩壊」】


平成時代の30年間に政府が管理する護送船団方式の業界の崩壊が顕著でした。

証券業界では山一証券が自主廃業し、その他証券会社も合併を余儀なくされました。

又、大手都市銀行、長期信用銀行も経営破綻し、昔の銀行名は皆消滅しました。

私も時々銀行の窓口に行きますが、まさにお役所を相手にしている感覚です。非常に非効率で

、高い銀行員の給与を果たして賄っているのかと思えるような窓口業務です。

大リストラを経て、経営的に立ち直ったと思える都銀ですが、今後はFintechの発達で、更に経

営統合を求められ、店舗閉鎖、そして消滅していく都銀が増えていくことが予想されます。

一方で私が在籍した三井物産を始めとする商社業界ですが、大手5社は社名も変えず、業態変革

し、激動の時代を乗り切ってきました。

私が三井物産を早期退職した頃の商社は氷河期の時代と言われ、大手の伊藤忠、丸紅ですら経

営危機と言われた時代でした。

かつてコミッションマーチャントと言われた商社でしたが、今や販売部門は分社化し、様々な

業界に対応した経営スタイルをとっています。

私が退職した当時の三井物産の税引後利益は300億円程度でしたが、現在はその10倍を稼ぐに至

りました。

これから新元号令和の時代を迎えますが、政府の規制と庇護の下にある業界は経営体質はいか

に脆弱かを身をもって実感した平成時代の30年間でした。

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