「マーキュリー通信」no.3868【ワンポイントアップの経営術-232「良いMLMでもコンプライア 「マーキュリー通信」no.3868【ワンポイントアップの経営術-232「良いMLMでもコンプライアンス違反をすれば悪いMLMとなってしまう」
昨日知り合いの主婦からサプリメントのネットワークビジネスの説明を受けました。
説明を受けてコンプライアンス違反のオンパレードでした。
彼女には下記コメントをしました。
1.概要書面がなく、手書きの資料を基に説明したのは特商法第37条違反
彼女に概要書面の提示を求めたら、概要書面の意味すら知りませんでした。
2.1975年創業の会社が、1年半前にネットワークビジネス部門を立ち上げ、現在海外展開も果
たして、ダン&ブラッドストリート社の格付けで最高の5A-1を取得。
日本の企業は帝国データバンクや東京商工リサーチの評点に基づいて説明するのが基本で、
海外の格付けを日本企業に持ち込むなど言語道断で、不実の告知
3.このサプリメントを飲むと癌に効果がある→薬事法違反
このネットワークビジネスは良いMLMです。しかし、これはひどいコンプライアンス違反です。
せっかく良いMLMでも、コンプライアンスをしているといずれ業務停止となります。
一方、日本のネットワークビジネス業界はアムウェイジャパンが一世を風靡しました。
しかし、そのアムウェイジャパンもピーク時の売上2000億円に対し、今は半分以下。
e-コマースが普及し、ビジネス・モデルとしてのネットワークビジネスは時代遅れとなってき
ました。市場規模も縮小傾向で、各MLM企業が縮小傾向のパイの取り合い状態です。
ネットワークビジネスの基本は、良い商品をリーズナブルな価格で友人知人に伝えていくビジ
ネスです。
同社の商品は月額13500円です。しかし、サラリーマンの平均小遣いが4万円弱の右肩下がりに
デフレの時代に、直ぐに収入が取れなければ、直ぐに辞めていくという不安定なビジネス・モ
デルです。
今回のネットワークビジネスも、後3~4年は急成長していくことでしょう。しかし、その後
他のネットワークビジネス企業がとった道を辿ることにことでしょう。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
かんぽ、日本郵便が詐欺まがい商法、重大なコンプライアンス違反で金融庁から業務停止命令
を受けました。
信頼の看板の代表格のかんぽ、日本郵便でもトップの経営方針が過剰なノルマを課すと、従業
員はコンプライアンスに陥ります。
重要なのは、大企業、中小企業、MLM企業の業種業態に拘わらず、トップの経営方針、経営理念
が最重要と言うことです。
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