「マーキュリー通信」no.3865【奇人変人が世の中を変えていく-362「16歳の環境少女グレタ・トゥンベリに危うさを感じる」】
米国タイムズ誌が毎年恒例のPerson of the year(今年の人)にスウェーデンの16歳の環境少女
グレタ・トゥンベリを選びました。
しかし、僅か16歳の少女が地球温暖化とCO2の因果関係の書籍をどの程度読んでCO2削減活動
に参加したのでしょうか。
地球温暖化とCO2の因果関係は未だ仮説段階です。
一方で、地球そのものが温暖化の時期に入っており、人類が排出するCO2の量では殆ど影響さ
れないという説も少数派ながらあります。
現在はその少数派の意見がかき消され、マスコミはこぞって16歳の少女を賞賛しています。
彼女の演説を何回か聞きましたが、16歳の少女の発言には思えない発信力です。何か見えない
世界から操られているような印象を受けます。
彼女の怒った顔は、私にはヒットラーの顔を想起させます。
私が大学生だった1970年当時は、70年安保闘争で学生運動がピークだった頃です。
当時の学生は熱病に浮かされたように、政府の安保条約改定に猛反対し、デモを繰り広げまし
た。中には武力闘争する若者もいました。
そして、マスコミはこぞって安保闘争を支持するキャンペーンを張りました。
今振り返ってみて、もし安保条約が破棄されていたら、日本は共産主義国家ソ連の侵略に遭っ
ていたかも知れません。
そう思うとぞっとします。同時に当時の私も含めた学生達の無知さを大いに恥じています。
彼等の純粋な思いは理解できます。
しかし、無知であること、しかも間違った理解をすることで国や世界をも変えてしまうリスク
があることを体験しました。
今回の16歳の少女グレタ・トゥンベリも同様の危うさを感じます。
15世紀のフランスで、16歳の少女ジャンヌ・ダルクがフランス王の圧政に神の声を聞いて立ち
上がり、19歳の時に処刑されました。
彼女の死が王制打倒へと繋がっていきました。その功績を称え、ジャンヌ・ダルクはヒロイン
となりました。
最近では2014年に最年少でノーベル平和賞を受賞したパキスタンのマララ・ユスフザイ(17歳)
のケースは理解できます。
マララちゃんは女性にも教育を立ち上がり、銃で撃たれたが、奇跡的に復活しました。
こういう身近に起こっている悲劇、圧政等に少女が立ち上がるケースは共感を得ます。
しかし、少女グレタ・トゥンベリのケースは異なり、その言動に危うさを感じるのは私だけで
しょうか。
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