「マーキュリー通信」no.3909【人生に勝利する方程式-214「故野村元監督の名言『努力は天才に勝る』」】
今週号の日経ビジネスを電車内で読んだ後に帰宅すると、野村元監督の訃報のニュー
スが飛び込んできました。
そして、昨夜NHKクローズアップ現代で、半年に亘る野村元監督の直接取材を放映し
ていました。
野村元監督の戦績は安打数、本塁打数、打点共に歴代第2位という輝かしい記録を持
っているにも拘わらず、常勝巨人軍でONとして脚光を浴びた長島茂雄、王貞治の陰に
くれた地味な存在でした。
ONがひまわりとするなら、自らを月見草と称して、地味な存在をアピールしました。
しかし、監督としては、ID野球、野村監督再生工場と言われ、他球団で干された選手
を活躍させるなどして、弱小球団だった南海、ヤクルト、阪神、楽天の4球団を優勝
させ、名監督としての実績は揺るぎません。
野村元監督は、努力の人として有名ですが、努力努力の連続で、補欠捕手から運にも
恵まれ、一気にトップ選手まで駆け上りました。
初の本塁打王に輝いた時、天狗となり練習を怠ったため、翌年打撃不振に見舞われま
す。
それを猛省して、猛練習の結果、その翌年蘇ります。
そこから「努力は天才に勝る」という名言が生まれます。
努力の原点は、貧しさから這い上がりたいという常勝思考と、野球において補欠から
出発したので、他の選手と比べ劣っているという劣等感の克服です。
最後野村元監督は、
財を遺すは下、
仕事を遺すは中、
人を遺すは上
という名言を遺します。
野村元監督の下で、プロ野球界に燦然と輝いている名選手が多数います。
楽天に在籍したマー君こと田中将大投手も、最初の2年間はぱっとしなかったが、野
村監督の下で見事花開きました。
阪神の新庄剛志外野手には、打撃不振の新庄に投手を命じました。
その結果、打撃不振から立ち直ったそうです。
野村元監督は、チャレンジ精神を失ったら人生終わりと言っていました。
野村サチヨさんに先立たれ、気力も落ち込み、チャレンジ精神を失ってしまったよう
です。
愛妻家の野村元監督は、今は天国でサチヨ夫人と再会を楽しんでいることでしょう。
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