「マーキュリー通信」no.3927【ワンポイントアップの経営術-237「現場を知らないトップダウン型経営者は事業で失敗をする」】
ソフトバンクが大口投資先のシェアオフィスの大手米国ウィーワーク社のガバナンス
も含めた様々な問題の為、巨額の損失を出しました。
ウィーワーク社は、日本にも進出し、日本の賃貸市場にも大きな影響を与えました。
しかし、テナントの声を聞いてみると意外と使いづらいとの声が多数聞かれます。
同社の特色である無料ラウンジでは自由に使えるという利便性の反面、プライバシー
確保の面で多くの問題が発生しています。
携帯電話をかけたら周りの人に筒抜けだし、タブレット端末を使えば中味を除かれる
恐れもあります。
ではプライバシー確保の為に、個室を使おうとすれば、個室はいつも一杯なので、使
い勝手が非常に悪い。
賃料水準からみると大手企業のテレワークオフィフ機能となるのですが、使い勝手の
悪さから、解約が相次いでいるそうです。
ソフトバンクの孫正義社長は、カリスマ経営者として有名ですが、ウィーワーク社の
ようなビジネス・モデルの場合、自分自身と社員にも現場調査させ、その上で投資す
べきかを決めるべきと考えます。
ソフトバンクの事業投資失敗は、トップダウン型の中小企業経営者にも大きな教訓と
なったと思います。
三井物産時代の上司から、九段下の駅前にレンタルオフィスを始めたので、私にも投
資とレンタルオフィス利用を勧められました。
私は、現場を見て、即お断りました。
フリーデスクのそのレンタルオフィスにはプライバシー確保という視点が抜け落ちて
いました。
三井物産時代の昔の仲間と飲み会ならまだしも、仕事の面で情報が漏れるのを一番危
惧したからです。また、先輩に対する気遣いもあります。
やはりそのレンタルオフィス事業は大失敗で、直ぐに閉鎖となりました。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
本日は3月9日、サンキューの日です。
周りの人に積極的に「サンキュー、ありがとう」を言ってみませんか。心が軽くなり
ます。
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