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2020年5月 3日 (日)

「マーキュリー通信」no.3968【中学生の歴史教科書に対し文科省の極端な偏向に憤り】


2002年度から19年間中学校の歴史教科書として使われてきた自由社の「新しい歴史教科書」が今回は405カ所の問題指摘を受け、一発不合格となりました。
問題指摘箇所の内容は、教科書作成に関わる根幹部分と枝葉末節な部分とに分かれますが、検定委員会としては問題指摘箇所を他社と比べ圧倒的に多くして、一発不合格としたようです。

早速、検定不合格となった「新しい歴史教科書」を読みました。

同書は、日本は天照大神を主宰神とし、神武天皇を初代天皇とする律令国家として始まり、万世一系天皇の下で2600年以上続いているすばらしい国をベースとした編成となっています。

しかし、先の大東亜戦争(太平洋戦争)で負けて現在に至る記述となっています。

同書は、もともと朝日新聞が報道した20世紀の2大虚偽報道である南京大虐殺と従軍慰安婦問題が中学生教科書に記載されていたことに抗議してスタートしました。

同書の記述で一番注目されるのがいわゆる自虐史観を排除し、史実をもとに忠実に記述し、中学生に考えさせる内容です。

大東亜戦争という用語は戦後GHQから禁止され、太平洋戦争という用語に置き換えられました。

太平洋戦争という用語の場合、非民主主義国家日本がアジア侵略の為に無謀な戦争を起こし、大国米国と開戦した。しかも真珠湾攻撃という卑怯な手を使って米国に先制攻撃を仕掛けた。そこで米国は野蛮国黄色人種の日本を懲らしめる意味で白人の民主主義国家として成敗したという論調にすり替わります。
そして、現在の中学生教科書もこの自虐史観で記述されています。

大東亜戦争という用語にすると歴史的意味合いが全く異なります。

つまり、資源確保のためにやむなく日米開戦をした。ただし、当時の日本政府の手違いで開戦通知がハワイの真珠湾攻撃の後に届いてしまった。

また、当時の世界は欧米の植民地主義がピークに達しており、その圧政のために日本は解放する役割を果たしていた。

さらには1919年日本が人種差別撤廃宣言を国連に訴えたのですが、当時の米国ウィルソン大統領により排除されました。当時、米国では黒人に対する人種差別が大きな社会問題となっており、人種差別撤廃宣言に同意したら自分の首を絞めることになるからです。

なお、南京大虐殺のモデルといわれている中国人による通州事件という日本の駐在員を200人以上虐殺した事実を掲載しています。

現代史では、共産主義国家ソ連の崩壊を例に、マルクス主義の否定をしています。

また、中国の少数民族(チベット、ウィグル、内モンゴル)の弾圧にも触れており、天安門事件にも触れています。

しかし、これらは全て教科書検定委員会で否定されてしまいました。

その理由に近隣諸国条項があります。

つまり中国、韓国の気に障るような歴史的事実は御法度であり、南京大虐殺と従軍慰安婦問題のように嘘でも両国が喜ぶような記述は認められます。

今回、他社の歴史教科書では、南京大虐殺と従軍慰安婦問題が復活しました。

同書では当然憲法制定の過程にも触れています。

当時の日本政府は、大日本帝国憲法の修正をGHQに提出したのですが否決されました。
その代わりGHQがわずか1週間程度で創った臨時憲法、現在の日本国憲法を日本に押しつけてきました。
もし日本が受け入れなければ天皇は死刑にされかねない状況だったので拒否はできませんでした。
当然、他国が外国の憲法制定に関わることは国際法違反ですが、GHQはそれを内密にして日本国憲法を創ってしまいました。

本日は憲法の日です。
日本国憲法制定の過程も含め、敗戦直後に日本が米国の植民地支配を受け、言論の自由のない時に創られた日本国憲法の是非を考える日としたらいかがでしょうか。

自虐史観をベースに記述された教科書をもとに私も中学生の時に勉強しました。

子供の頃の私は、天皇陛下を尊敬できず、不敬にも「天ちゃん」などと呼んでいたこともありました。今ではそんな自分を恥じています。
ただし、当時の日本は高度成長期で日本の将来に夢と希望を持っていた時代でした。

しかし、今の大半の若者たちは日本の将来に夢と希望を持てないそうです。

この数字は外国と比べても異常に低いそうです。

中国や韓国に気兼ねして、間違った歴史観を植え付ける歴史教科書を止め、日本の教科書は自由社の新しい歴史教科書」に変わってほしいと思います。

安倍首相は、自著「美しい国へ」(文藝春秋社2006年刊)では、「自信と誇りのもてる日本へ」の思いを込めて書きました。
安倍首相在任期間中に日本の将来に誇りを持てる美しい日本を取り戻してほしいと思います。

詳しくは、「新しい歴史教科書」と共に「教科書抹殺」(飛鳥新社)を是非ご覧ください。

◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆

実は2001年4月に刊行された「市販本 新しい歴史教科書」(扶桑社、西尾幹二著)があります。
こちらは自由社の「新しい歴史教科書」よりさらに深く踏み込んで歴史的事実を解説しています。
従って、自由社の教科書はよりマイルドな仕上げになっています。

たとえば、大東亜戦争の発生の原因として、当時の米国政府はハルノートという最後通牒を突きつけ、日本を戦争を回避できない状況に追い込んだと書いてあります。

さすがにフランクリン・ルーズベルト大統領が、当時の米国民にハルノートの存在を内緒にし、米国民を欺いてまで日米開戦を画策したとまでは記述していません。

また、真珠湾攻撃をフランクリン・ルーズベルト大統領は事前に知っており、今では同大統領の自作自演説も定説になって来ていますが、さすがにそこまでは記述できません。

同書を関係者に配布することは当時禁止させられていました。これなど憲法で認められている言論の自由、出版、表現の自由に違反します。


歴史的事実の解釈の分かれるところは、教科書にそれなりの記述をして、生徒に考えさせればよいと思います。

後は、自虐史観の教科書か、若者に夢と希望を持たせる歴史教科書にするかは現場の教師の判断にゆだねればよいと思います。

私が親なら、正しい歴史的記述をしている教科書に基づく教育をしている中学校に子供を行かせます。

偏差値偏重より、事実を深く掘り下げ考える力を養う知育教育を尊重したいと思います。

自虐史観の教科書を中学生に押しつけ、思考能力を奪っている現代の教育の諸悪の根源はまさにこれが原点と思います。


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