「マーキュリー通信」no.3969【ワンポイントアップの経営術-242「万人受けする商品などない!」】
毎週月曜日夜10時からテレ東の連続ビジネスドラマ「行列の女神らーめん 才遊記」は、経営者の立場から見ても非常に学ぶところが大きいです。
らーめんを創る情熱と才能はピカイチの新人潮見(黒島結菜)は、らーめんコンサルタントの芹沢社長(鈴木京香)の会社に自己PRして、無理矢理入社してしまいます。
芹沢社長は、新たなラーメンを創り出す潮見の能力は高く評価しています。
しかし、経営コンサルタントとしてはまだひよっこです。
今週は、つけ麺で売り上げが低迷しているラーメン店からのコンサル依頼です。
夫婦のコミュニケーションが悪く、2人のコンサルタント会社に依頼してしまいます。
そこで2社のコンペとなりました。
味は潮見が創作したつけ麺が勝っていました。
しかし、店主はつけ麺を捨てて、とんこつラーメンを提案したコンサルタントを選びました。
潮見は自信作を否定されたと思い、「なぜ?!」といきり立ちます。
競合のコンサルタントは、つけ麺の激戦地でつけ麺で勝負しても勝ち抜けない恐れがある。それなら競合のないとんこつラーメンで勝負することを奨め、店主はそちらを選びました。
勝負がついた後、芹沢社長が採用されたとんこつラーメンを作っている店主を紹介しました。
実は、そのとんこつラーメン店に芹沢社長は、潮見の創作したつけ麺を紹介するつもりでいました。
「客は必ずしもベストの味を求めてくるわけではない。店の雰囲気や、グルメ雑誌、インターネット情報等様々な情報を得て、ラーメンを食べに来る。また、好みも人それぞれ。」
経営コンサルタントの仕事は、「ベスト味のラーメンを提供することが目的でない。いかに売れる店作りをすることが最重要」と、潮見に現場経験をさせながら、経営コンサルタントの仕事を理解させました。
そして潮見の創作したラーメンを、同じく売り上げが低迷していたとんこつラーメン店に採用させることにしました。
なお、芹沢社長は、潮見の創作したラーメンを事前に全くチェックもしませんでした。つまり、味の部分は、潮見を全面的に信頼しているわけです。
会社の経営も部下の能力を生かしながら、弱みの部分は現場教育を通じ育成していく。
「行列の女神らーめん 才遊記」を通じて学ばせていただきました。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
私もラーメン好きで、よくラーメンを食べます。
それなりの価格、特に1000円以上のラーメンなら、また来たいと思わせる内容が求められます。
行列のできるラーメン店にもよく行きます。
しかし、また行きたいと思った店は一度もありませんでした。
我が家の近くにいつも行列のできるラーメン店(東十条店)があるので、先日何とか食べることができました。
しかし、太麺があまり好きでない私にとってがっかりでした。
結局、ラーメンを総合評価するなら日高屋のラーメンが一番です。
あの味は昭和30年代、ラーメンが一杯35円の時代の味です。
たぶんその味を私の食感に植え付けられているので、郷愁をそそるのかもしれません。
当時一杯35円のラーメンは多少高い感じがしました。
現在の日高屋のラーメンは390円ですが、物価上昇があり、安く感じます。
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