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2020年8月25日 (火)

「マーキュリー通信」no.4075【ワンポイントアップの人間力-172「同悲同苦の人生を生きる」】


日本で活躍中のイラン人の女優サヘル・ローズの半生をNHK Eテレで観ました。

サヘルは1980年~1988年に起きたイラン・イラク戦争で両親を失い、孤児院に預けられました。

自分の名前さえ失い、サヘル・ローズと名付けられました。

そんなサヘルを救ったのが母親となるフローラでした。

フローラは裕福な家庭で生まれました。
フローラがサヘルを孤児院から引き取ることを申し出たら、フローラは両親から縁を切られました。

フローラは祖母から、ムスリムの教えで戦災孤児を救うように子供の頃から教育されていました。その一心でサヘルを引き取り、養子縁組しました。
養子縁組する条件として不妊手術を受けなければなりません。

フローラはそこまでしてサヘルを救い、育てて行く決意をしました。

サヘルは、日本で女優、そしてタレント業として成功しています。

サヘルの心は、自分を救ってくれた母の為に生涯恩返ししようと独身を決めています。

そんなサヘルが2013年故郷イランを訪ねました。

戦死者をまつった墓地を訪ねましたが、両親の名前を知らないサヘルは、戦死者の墓地の前でただ戦死者の冥福を祈るしかありませんでした。

一時は死のうと思ったサヘルでしたが、その時サヘルは自分の戦争体験談を戦争避難民の孤児達に伝え、彼らに勇気を与えることを誓いました。

2017年、サヘルはバングラデシュを訪ねました。

そこで多数の戦災孤児と会いました。サヘルは自分の戦争体験談を話しました。そして、多くの戦災孤児に夢と希望を与えることができました。
男の子が、「僕の夢は、警察官になることです。警察官になって悪い人を成敗することです」と語りました。

サヘルの夢は膨らみ、自分のミッションは今後も自分の戦争体験談を話し、戦災孤児に夢と希望を与えることを誓いました。そして、経済的にも支援していくことを誓いました。

同悲同苦の人生を生きるサヘルを見ていて女神のように見えてきました。

イスラム教は、日本人にとってなかなか理解できない宗教と思います。
しかし、一般のイスラム教徒は信仰心が根付き、戦争避難民となってもそれが支えとなっているようです。

一方で、同じイスラム教徒であるイラン、イラクの対立は、イスラム教の教えの部分に問題があると思います。

教義を解釈するのも人間です。人智を超えたアッラーの教え、更にはそれを超えた教えに帰依したときに、人々は救われることになるでしょう。

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