「マーキュリー通信」no.4080【未来ビジョン・目指せ!新しい国造りを-92「日本ってたいしたもんだ!」】
辞任表明した安倍首相の家系図をたどってみると、まさにサラブレッド一族です。
首相経験者が、吉田茂を始め、祖父の岸信介、その兄弟の佐藤栄作、そして、叔父の麻生太郎、鈴木善幸と居並ぶ。
産業界は、牛尾治朗ウシオ電機創業者、森永太一森永乳業創始者、医療業界で喧嘩タロウで有名だった元医師会長の武見太郎が現れる。
更には三笠宮殿下とも縁戚関係を持つ。
そして、先祖の行き着くところは明治維新の元勲大久保利通へとなります。
大久保利通は、薩摩藩の下級藩士。その実力を見抜いて、抜擢したのが藩主島津斉彬。
幕末という激変の時代、欧米の植民地支配がピークの時代には人材の重要性に気づき、大久保利通の力を見抜き、抜擢したことで、日本は欧米に侵略されずに、近代化を成し遂げました。
なお、大久保利通は薩摩藩、安倍首相の先祖は長州藩、犬猿の仲だった両藩が坂本龍馬の仲介で薩長同盟を結んだことも、徳川幕府を倒し、明治維新へとつながっていきます。
日本の近現代史を俯瞰しただけでも、日本の可能性を感じます。
ならば安倍首相後の、日本も派閥、政党間の主義主張、党利党略にとらわれずに、新時代を切り開いていくそういう先見力のある首相の誕生を期待したいと思います。
経済面ではアフターコロナの時代を見据えた産業政策。
次に国防面では、中国の侵略が目前に迫っています。いかにして、「自分の国は自分で守る」という理念を掲げることができるトップリーダーの出現が望まれます。
そして、教育改革。戦後75年米国GHQに押しつけられた自虐史観に戦争され、若者は日本の未来に希望を抱けません。
明治維新が成功したのも、江戸時代から続く寺子屋制度に続く教育制度改革を実施したから未来の人材を多数輩出することができました。
残念ながら次の首相候補にはそのような人材が見当たりません。
私としては、トランプ大統領が再選し、共和党と主義主張、そして政策が同じ幸福実現党の国政進出まで待つしかないと思っています。
それが私が描く「未来ビジョン・目指せ!新しい国造り」といえます。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
7年8ヶ月の安倍政権を評価するなら、一応合格点を上げたいと思います。
前政権民主党があまりにもひどすぎたので、その後誰がやっても評価されます。
しかし、その中でも外交面でも中国包囲網を着々と気づいていったことはこれまでの首相と比べ大きな成果を上げています。残念なのは日露平和条約を締結できなかったこと、これが外交面の最大のマイナス評価です。
国内では、2度の消費増税は大失敗です。財務省に忖度する余り、安倍首相の信念を貫けなかったのが残念なところです。
教育改革では、自虐史観を変えてくれると期待していましたが、却って悪化しているようです。
最後、憲法改正、9条をお為ごかしにちょこっといじる程度のものでも英断できなかったことが汚点です。
ともあれ、潰瘍性大腸炎という持病を抱えながら7年8ヶ月首相の激務をこなした安倍首相はお疲れ様でした。
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