「マーキュリー通信」no.4324【ワンポイントアップの思考力-7「何のために東大に入るのか?」】
4月から番組放映開始した阿部寛主演の「ドラゴン桜」(毎週日曜日TBS21時)は回を追う毎におもしろくなっています。
下町ロケットは一躍人気番組となりましたが、今回のドラゴン桜も同じような乗りです。
落ちこぼれが多い龍海学園に元暴走族弁護士桜木建治(阿部寛)が、同校から東大卒を出して欲しいと教師役を頼まれる。
そこで、桜木建治は、東大専科を新たに設置し、東大受験希望者を募る。毎回、落ちこぼれの生徒が問題を起こした挙げ句、東大専科に入る。
今回は、その落ちこぼれ生徒と同校ではエリートの藤井と、東大の過去問を基に作った模擬試験にチャレンジします。
桜木建治は、落ちこぼれ生徒に英語の勉強に、毎日18回英語でツイッターを書くように指示。また、英単語をただ丸暗記するのではなく、1つの単語の意味から派生的に出てくる英単語を理解するよう指示。例えば、unique→universe→unify, partyはパーティだが政党もパーティ、同じ政策を基に集まった集団というように理解させる。
一方、エリート藤井はひたすら英単語を覚え、そのできばえを落ちこぼれ生徒に見せびらかせ、見下す。
さて、いよいよ模擬試験日、結果は落ちこぼれ組の勝利。
これに対しエリート藤井は抗議する。
それを桜木建治は解説する。
藤井の英語の文章は、ただ難解な英単語を並べただけで、理解に苦しむ。しかも長い。
一方、落ちこぼれ生徒の英語の文章は、優しい英単語を簡潔に短文にわかりやすく凝縮していた。
このトレーニングをする為に、桜木は落ちこぼれ生徒にツイッターを英語で毎日書くよう指示した。ツイッターの文章を書くには、身の回りの出来事、社会の出来事を理解し、それを英文で書くトレーニングが必要だが、それを生徒達はやってのけた。
模擬試験で負けたエリート藤井を周りの生徒達がバカにし始めた。
これを見た桜木は、「藤井を馬鹿にするおまえ達もバカだ。もっと勉強しろ。なんの為に勉強するのかよく考えろ。
国家は、画一的な教育をして、従順な国民を創り上げるという仕組みを創った。何も考えない国民の方が、為政者は自由に操れる。税金をどんどん取って、好き放題できる。また、今の教育は、藤井の様に他人の事を考えない、自己中心の人間を育てている。
しかし、今は大激動時代。下手すると天変地異や戦争が起こるかも知れない。
そんな時代に生まれたおまえ達は、今まで通りのほほんと生きていったら末恐ろしい行く末になるぞ。それが嫌なら、勉強しろ。徹底的に勉強しろ。世の中の仕組みも含めた勉強をしろ。そして、徹底的に考えろ!だから東大に行け!東大に入るのは簡単だ!俺についてくれば、誰でも東大に受かる!」と熱血ぶりをアピールしました。
私は、「東大の卒業生は、財務省や外務省のエリート官僚となり、日本を牛耳っていく人材となっていく。」そう理解していました。
もし、桜木が主張する東大生なら、日本を良くする意味で大歓迎です。
高度成長期には、金太郎飴的に画一教育により、詰め込み教育で良かったです。
しかし、コロナ禍の大激動時代、考える力を持った人材が要求されます。
同番組は、型破り教師桜木建治を使って、「考える力をつける教育」を視聴者に提示しています。
阿部寛主演の熱血漢教師桜木建治の常識外の度肝を抜くパフォーマンスが毎回見所です。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
一橋大学受験の際に、私のライバルにK君がいました。K君は赤尾の豆単をぼろぼろになるまで使って英単語を覚えていました。
一方、私はsentence pattern drillを使って、短文を空で覚えるようにしていました。"There are many high peaks in the Alps"から始まりますが、未だに覚えています。
また、「英単語短期征服法」という参考書で派生語を徹底的に覚えました。これで大学受験に必要な4000語を覚えました。この参考書は今でも大切に保管しています。
結果、私は一橋大学商学部現役合格、K君は不合格でした。
英語の試験には単語だけ覚えてもだめで、文章のつながりの中で英文読解の重要性を求められていました。
英語の克服に関する戦略でライバルK君に勝ったといえます。
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