「マーキュリー通信」no.4378【人生に勝利する方程式-255「渋沢栄一の論語と算盤に学ぶ-8『士魂商才』」】
菅原道真が「和魂漢才」という言葉を提唱しました。
「和魂漢才」の意味は、日本独自の精神と中国の学問を併せ持つという意味です。
渋沢栄一はここから「士魂商才」という言葉を創りました。
武士の魂に商人の才能を取り入れるという意味です。渋沢栄一はこういうぱくりが得意でした。
近代資本主義の祖、渋沢栄一は次々と株式会社を創っていきました。
そこには人材が必要です。その人材に元武士を採用としました。
しかし、彼らは金儲けは卑しいモノ、商人がやるものと思っていました。
そこでここに「士魂商才」という言葉が生まれました。
欧米の侵略を防ぐには国防が大事だ。しかし、それにはお金が必要だ。だからその両方が重要だと武士階級を諭しました。
武士階級には優秀な人材が多数いたので、「士魂商才」の精神を理解することで、多くの人材を輩出することとなり、近代資本主義の発展に貢献していくこととなりました。
私は30年前に「活私豊幸」という言葉を思いつきました。滅私奉公という言葉がありますが、これをヒントに「活私豊幸」という言葉を創りました。
滅私奉公という言葉は終身雇用制度の高度成長期には良かったと思います。
定年まで会社のために心身共にぼろぼろになるまで働きます。
人生80年時代ならそれで良かったと思います。
人生100年時代では、定年退職後の後30~40年間生きていく必要があります。
しかし、同じ会社で40年間働き続けると、それ以外の社会では通用しない価値観に染まってしまいます。
私の「活私豊幸」は「自分を活かしながら人生の途上で出会った人々をいかに豊かに幸福にできる人間でありたい」 という行動哲学です。
それには社会情勢の大きな変化を認識し、それに対応しながら、世の為人の為の人生を送っていくことで人生100年時代を快適に、そして幸福に送っていくことができます。
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