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2021年7月 2日 (金)

「マーキュリー通信」no.4375【人生に勝利する方程式-252「渋沢栄一の論語と算盤に学ぶ-5『我田引水で発想の転換 論語は政治の王道を説いた』」】


論語は政治の王道を説きました。
だから徳川幕府は、代々儒教を政治を治める規範としてきました。
しかし、デメリットとしてお金を儲けることを卑しいことと見下し、商人を士農工商の最下層に置いていました。「武士は食わねど、高楊枝」という言葉もそこから出ています。

明治維新の頃、日本は世界最大の文明国の1つでした。
しかし、徳川260年の平和な世の中が続いたので平和ぼけしていました。
当時は欧米の植民地主義全盛の時代です。欧米はキリスト教を隠れ蓑に植民地主義を進めていた時代でした。
このままでは欧米列強に侵略されてしまうと時の明治政府は危機意識をもっていました。
そこで、富国強兵というスローガンを掲げ、軍事大国化を目指しました。

しかし、もう1つの殖産興業は、スローガンとして掲げたモノの、頭の切り替えができていませんでした。

渋沢栄一は、元武士階級は武士道という精神に裏打ちされ、考え方は立派だ。しかし、商売はからっきしダメだ。そこで発想の転換をして、国を富ませるには経済が重要なのだと説きました。

それまで卑しいと思われていた商売に論語を取り入れ、元武士達を感化していきました。彼らは論語は体に染みこんでいたわけですから、後は発想の転換で経済の重要性を理解すれば良かった訳です。

この精神革命により、武士階級から多数の経済人が輩出していきました。
三井物産初代社長の益田孝などその典型です。
因みに一橋大学の前身である商法講習所の初代所長矢野二郎は益田孝の親友で妹を益田孝は娶りました。
その関係で、一橋大学から多数の学生が三井物産に就職しました。
渋沢栄一も三井物産を支援しました。
一橋大学は渋沢栄一が創立者であり、渋沢栄一は三井物産の発展にも貢献していることになります。

一橋大学を卒業して三井物産を選んだ私にとり、ここに縁を感じます。そして、私にとっての大恩人でもあります。


一方、商人にはただ儲けるだけではダメだ。商業道徳としての論語をしっかりと学ぶことの重要性を渋沢栄一は商人にも教えていきました。

◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆

現在の日本の置かれている状況は隣国中国が軍事大国化して、大きな脅威となっています。尖閣諸島は中国に奪取される寸前のところまで来ています。

それでも日本政府は危機意識がなく、他人事を装っています。

今こそ、明治維新のスローガンである殖産興業と富国強兵の精神を再認識することが急務です。
さもないと中国に侵略され、香港化し、更にはウィグル化していきますよ!

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