「マーキュリー通信」no.4379【人生に勝利する方程式-256「渋沢栄一の論語と算盤に学ぶ-9『精神的遺産を遺す』」】
渋沢栄一の功績は、JR、みずほ銀行、日本郵船、東京海上日動火災保険、東京ガス他現存する大企業の設立ばかりではなく、「論語と算盤」をベースにした精神的遺産を遺したことです。
もし利益追求だけの資本主義だったら貧富の差が拡大し、日本社会は共産主義へと向かっていたかも知れません。
利益追求という縦軸にもう1つ公益追求、国民の幸福という横軸を入れることで、貧富の差を欧米と比べ、少なくなっています。
元日産自動車のCEOゴーン氏の年収が8億円という巨額に批判が高まっていました。その是非は別として、日本企業の場合、社長と平社員の年収格差は40~50倍程度です。
ここにも渋沢栄一の精神が生きていると思います。
また、渋沢栄一は弱者救済の施設養育院(現在東京都健康長寿医療センター)を板橋区に受け皿として創りました。ここにも渋沢栄一の弱者にも救いの手を差し伸べる精神が生きています。
34年前に株式会社もしもしホットラインを設立したとき、設立記念日の6月23日に、私は「使命感と4つの誓い」を作りました。
「使命感」
高度情報化社会に貢献し、会社の発展を通じ、従業員とその家族の幸福及び株主の利益に寄与します。
通信の自由化により、会社は発展していく。しかし、もしもしホットラインは人を最重要資源の会社なので、従業員とその家族の幸福、つまりES(従業員の満足)が最重要と考え、その想いを使命感に盛り込みました。
「四つの誓い」
一、私たちはお客様を大切にし お客様から信頼されるよう 絶えず心掛けます
一、私たちは調和を尊び 自由闊達な社風作りを目指します
一、私たちは絶えず挑戦と 創造を目指します
一、私たちは礼儀礼節を大切にし 自主管理と基本動作の錬磨に努めることを誓います
㈱もしもしホットラインは従業員3万人の大企業に成長しましたが、社員全員が使命感と4つの誓いを唱和しています。
その意味で私も精神的遺産を遺すことができたことを自負しています。
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