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2021年8月31日 (火)

「マーキュリー通信」no.4434【ワンポイントアップの思考力-17「体制内の組織にいると自由な発想ができなくなる」】


出口治明著「自分の頭で考える日本の論点 知識と考える力が同時に身につく」(幻冬舎新書)

著者の出口治明氏は、1972年に日本生命入社、2006年同社退社後にネットライフ生命を起業、上場企業に育て上げました。
現在は、立命館アジア太平洋大学学長として活躍している人です。社会人では私と同期になります。

著書名とキャッチコピーを見て、それに6万部も売れたベストセラー書なので、期待を込めて読んだのですが、完全に期待を裏切られました。

新型コロナウィルス、地球温暖化問題、グローバリゼーション、憲法改正、年金、LGBTQ、少子化問題等全部で22の論点で同氏の論理展開を進めています。

しかし、正直、所詮企業内にいた井の中の蛙から脱し切れておらず、深く勉強もしていない印象を受けました。

彼のような有名人になると、出版社から企画を持ち込まれ、22の論点に対し彼の考えを述べ、それに基づきゴーストライターが調べて、執筆したのではないかと推察しています。420ページのページ数を書くだけの時間的余裕がないのではないかと推察します。

ただし、出口治明氏を弁護するなら、もし私が同じ立場、私は商社マン出身ですから、商社マンの切り口で同様の論理展開をしていたことと思います。
但し、現在の私は、三井物産という総合商社を早期退職して25年目となり、どの組織にも属さず、自由な立場で正しいと思った事をメルマガ等を通じ堂々と主張できます。当然、その場合、しっかりと関連情報を読み、関連書籍を読んで勉強はします。
但し、22の論点に関しては、マスコミ報道はフェイクニュースが多く、信頼がもてないので、まずはそれに対する疑問を持ちます。

同氏の場合、そこから抜け出せないので、表面的な思考パターンに陥っています。

私の思考パターンに大きな影響を与えたのが、20年ほど前に一橋大学の先輩から教えて頂いた一橋大学名誉教授佐藤和男著「世界が裁く東京裁判」でした。
現代社会は、戦勝国は東京裁判で一方的に日本悪者論を押しつけました。
その実施部隊がマッカーサー元帥のGHQでした。GHQは日本人に徹底的に自虐史観を植え付けました。終戦直後僅か7年間の洗脳から未だ抜け出せていません。
出口治明氏も同様です。
同氏は書籍の中で、南京大虐殺を信じているようです。南京大虐殺は、米軍が東京大空襲を始め日本各地を爆撃して罪もない民間人を殺戮しました。最後は2発の原爆投下です。この非難を回避するために、南京大虐殺30万人説をでっち上げました。

最近では、国際金融資本と言われるディープステートの存在です。昨年の米大統領の時にディープステートの研究をしました。

そして、18世紀以降日本も含め世界の政治経済社会に大きな影響を与えてきたのがディープステートでした。
ディープステートは、英国のロスチャイルド家と米国のロックフェラー家が主役です。

第1次世界大戦、第2次世界大戦、ベトナム戦争、湾岸戦争を仕掛け、彼らは巨万の富を得てきました。
そして、それに群がる米国の為政者、ブッシュ親子大統領、クリントン夫妻、オバマ大統領、バイデン新大統領も利権構造の巣窟の一員として焼け太りしてきました。
その一環として進めているがグローバリゼーションです。

その動きを止めようとしたのがトランプ前大統領であり、トランプ革命の本質です。
「アメリカファースト」という言葉が一人歩きしていますが、正確には"Make America Great Again"です。この理念に基づき、ディープステートから収奪された富を米国庶民に取り戻す革命です。
この事実を把握せず、トランプ前大統領を単なる奇人変人扱いしています。

現在のコロナ禍も、中国の生物兵器とほぼ断定されているにもかかわらず、新型コロナウィルスはこうもり由来の可能性が高いという不勉強ぶりです。

改憲に関しては、現行憲法で特に問題がないので、そのままで良いのではないかという脳天気ぶりです。中国が尖閣諸島に侵略するのは時間の問題と言われているのに呆れます。

最後に自分の頭で考える10のヒントを書いていますが、
「常識は徹底的に疑う」、「武器を持った考える葦になる」などは、私の「思考力」のベースと同じです。

そして、「人の真贋は言行一致が否かで見極める」と書いていますが、そっくりそのまま著者にお返ししたいと思います。

◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆

同書の中で気になったのが、出口治明氏が自分の事を私でなくて終始「僕」と呼んでいたことに違和感を覚えました。

私の場合、メルマガも含め公の場では「私」を使い、プライベートでは「僕」「俺」を適宜使い分けています。

それが公私のけじめを使い分けている基準にしています。

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