「マーキュリー通信」no.4414【米国フーバー元大統領が語る「一人の狂人が20世紀を平和の世紀から戦争の世紀に変えてしまった」】
昨年は、米国フーバー元大統領の大作「裏切った狂人」を基に書いた力作「フーバー大統領が明かす日米戦争の真実 米国民をもだました謀略」(加瀬英明、藤井厳喜、茂木弘道、稲村公房共著 勉誠出版)を読みました。狂人とはフーバー大統領の次の大統領フランクリン・ルーズベルトです。
フランクリン・ルーズベルトは、米国では過去の大統領の中で依然人気のある大統領です。しかし、彼の実像は、真反対の人間だということが多くの歴史学者や専門家から指摘を受けています。
今年は、「日米戦争を策謀したのは誰か」(林千勝著)を読みました。
こちらも米国フーバー元大統領の大作「裏切った狂人」を基に書いた力作ですが、切り口を変えて評論しています。
第1次世界大戦で、米国民は多数の死者を出しました。
その影響で、当時約9割の米国民は戦争反対でした。
その頃、1917年にロシアロマノフ王朝が崩壊し、共産主義国家ソ連が誕生しました。
ソ連のスターリンは、世界制覇のために、容共的なルーズベルトを抱え込もうとします。
その為に共産党の工作員20名を米国にスパイとして潜入させ、政府の幹部まで占めるようになりました。
この工作を影で操っていたのがディープステートと言われる国際金融資本家のロスチャイルド家やロックフェラー家でした。
ロスチャイルド家は英国、ロックフェラー家は米国に本拠を構えています。
しかし、彼らには国は関係ありません。グローバル主義者で、国境を越えて儲けることが彼らの主眼です。
このグローバル主義が、共産党のグローバル主義と合致していました。
英国チャーチル首相もディープステートの影響を大きく受け、米英ソがスクラムを組んで第2次世界大戦を画策するようになりました。
この動きを察知したフーバー元大統領は猛烈に反対しました。
その頃、独ソ戦が開戦となりました。フーバーは2人の狂人、ヒトラーとスターリンを戦わせれば、お互いに疲弊し、第2次世界大戦を引き起こす国力はなくなるだろうと読んでいました。
しかし、ルーズベルトは、フーバーの意見を否定し、ヒトラーが米国を攻めてくると国民の恐怖を煽りました。
ルーズベルトは、ことある毎に2度と世界大戦はしないと語っていたので、米国民は安心していました。
しかし、それだけでは厭戦気分の米国民を納得させられません。
そこで、ルーズベルトは、日本を悪者に仕立て、日本に米国を急襲させる用意周到な作戦を立てました。
日本は明治維新以降国家の発展に伴い人口が急増しています。それを賄うための資源と食糧が必須です。
そこで、ルーズベルトは、いわゆるABCD包囲網を敷いて、日本から食糧と資源を採り上げてしまいました。
※ABCDとは、America, British, China, Dutchの略です。
日本はにっちもさっちもいかなくなり、戦争をせざるを得ない状況に追い込まれました。
それでも日本は最後の最後まで戦争回避のため、近衛首相が、和平に向けての首脳会談を提案しましたが、これをルーズベルトは拒否します。その事実を米国民に伏せました。
そして、ハルノートという最後通牒を突きつけました。
当時の日本の状況を理解したら、宣戦布告と同じです。しかし、このハルノートも米国民に伏せました。
その結果、日本は真珠湾攻撃を余儀なくされました。
当然、ルーズベルトは真珠湾攻撃を事前に察知していました。
米国の被害を最小限にする為に、主力艦隊を待避させ、乗組員も最小限にしました。
そして、1941年12月8日真珠湾攻撃となりました。
この急襲により、米国民の日本に対する感情は一気に悪化し、厭戦気分が吹っ飛び、戦争支持に空気が一変しました。ルーズベルトの作戦は成功しました。
フーバー元大統領曰く、ルーズベルトという一人の狂人がいなければ、戦争は絶対に起こらなかった。20世紀は平和の世紀となっていたはずだった。
この戦争で莫大な利益を得たのはディープステートでした。
3悪人ルーズベルト、チャーチル、スターリンの結末はどうだったか。
米国はソ連との冷戦構造が起こり、その後、朝鮮戦争、ベトナム戦争に多数の米国の若者を多数送り込んで戦死させ、米国内は荒廃していきます。
英国は、植民地をほとんど失い、大英帝国は消滅しました。
2000万人の国民を殺したスターリンのソ連は、その後崩壊の道を辿り、75年の壮大な実験の結果、崩壊しました。
それでは敗戦国日本はどうなったか?
戦後奇跡的な復活を果たした。
日本は、1919年に日本が掲げた人種差別撤回法案は米国ウィルソン大統領により否決されました。なぜなら当時は植民地支配全盛時代でしたし、人種差別が当たり前の時代でした。
しかし、その理念に基づき当時の東條英機首相は大東亜共栄圏を提唱し、戦後、アジアアフリカ中南米の諸国が日本の勇気を称え、次々と独立していきました。
日本は戦争には負けました。しかし、日本が掲げた大東亜共栄圏の理想は実現したので、実質日本が勝者となりました。そして、大半のアジアアフリカ中南米諸国は日本の勇気を称えています。
それでも現在の日本は戦後GHQマッカーサーが東京裁判史観に基づき、「日本はアジアを侵略した悪い国」というレッテルを貼り、その自虐史観から未だ逃れません。
マッカーサーは、フーバーの元部下でした。戦後、マッカーサーは議会で、日本の戦争は資源確保のための防衛戦争だったと公式に述べています。
本書の著者林千勝氏は、フーバー大統領を米国歴史史上最も偉大な大統領の一人として絶賛しています。なぜなら自分の利益のために国民を騙したルーズベルトと違い、国益の為に動いた数少な大統領だったからです。
戦後76年、もうそろそろ我々は先祖の築いた歴史に誇りを持ち、胸を張って、次世代の若者に伝えていく時期だと思いますが。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
昨日のメルマガで、日本の貿易総額に中国が占める比率は6%程度と書きました。読者から現状は20%を超えるとのご指摘を頂きました。
この数字の根拠は、「新日英同盟 脱中国」でしたが、同書は6%を根拠に脱中国を図れと主張していました。
しかし、2020年実績で輸出1761億ドル(23%)、輸入1641億ドル(26%)でした。但し,10年前と比べ輸出入とも漸減傾向にあるようです。
従って、日本全体としては脱中国化が緩やかに進行しているようです。
いずれにしろ、同書を出版する前に数字はチェックして欲しかったですが、間違ったデータを読者にお伝えして申し訳ありませんでした。
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