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2021年9月25日 (土)

「マーキュリー通信」no.4460【江戸文化の名プロデューサー「蔦谷重三郎」に学ぶ】


毎週土日朝6時半~7時半にオンライン形式で行われている著者インタビューには、先週の柘いつかさんに続き、今週も私が紹介の労を執らせて頂いた江戸文化研究家車浮代さんでしたが、2週間連続女性の感性を学ばせて頂きました。

今朝の朝6読書会では大きな発見がありました。
私は葛飾北斎の「浪裏の富士」が一番好きで、浴室にも飾ってあります。
北斎の版画作品は一人で全部仕上げたモノと思っていましたが、当時は彫り師と刷り師がいて、分業体制だった。しかも、北斎の作品は墨絵だったということなので、この彫り師と刷り師の分業体制と協業態勢のおかげで、世界に誇る版画文化となったことを学ばせて頂きました。

次に北斎が32回も改名した件は、誇張があるとのことで、北斎をベースに北斎○○と変えていったことを学びました。

さらに93回も引っ越した話は作り話だったことも面白かったです。
一般的には、娘と二人で長屋の一間に住んでいるイメージですが、あれは仮住まいの時の住まいだそうです。北斎が住んでいた住まいにすると高く貸せるので家主側の作り話も興味深かったです。実際には、2階建てのそれなりの家に住んでいたそうです。
但し、北斎は海外からも高価な美術品を購入していたので、お金には困っていたようです。
因みに「浪裏の富士」の値段は、初刷りかどうかによって値段が異なりますが、現在1億円以上の値打ちがあるそうです。しかし、当時は1500円程度で売られていたことにびっくり。当時にタイムスリップして買ってみたい!

最近、江戸は当時人口100万人の世界屈指の大都市であり、文化都市であることを学びました。江戸時代は、完璧なリサイクル文化で、道路にはゴミ1つ落ちていないそうです。なぜならゴミを拾い、それを再生して使う文化があり、それを支える商売があるからです。
例えば、汚穢屋(おわいや)という商売があります。各戸の便所から糞尿をくみ取り、これを百姓に売っていました。金持ちの糞尿は栄養価が高いので高く売れ、貧乏人の糞尿は安かったそうです。
だから道には塵一つ落ちていない極めて清潔な都市でした。
また、江戸時代の日本食は健康に良いと研究の結果が報告されています。

世界から遅れていたのは、260年間の平和な時代が続いたので国防力で欧米と比べ劣ってたというだけです。植民地支配と人種差別の欧米と比べ日本文化の素晴らしさをもっともっと日本人として知るべきであり、我々の先祖とその文化にもっと誇りを持つべきと感じました。

今朝の浮代さんの話は、江戸文化を知り尽くし、知識の集積が半端ない量だと感じました。
「蔦重の教え」の最後にまとめがあります。その中の1つに、「何かを捨てなければ、新しい風は入ってこない」があります。コロナ禍の激変の時代に、老若男女、誰もが受け止めるべきキーワードと受け止めました。

教えは全部で32ありますが、この教えを基に、「蔦重の教え」の関連ページを再読し、自分の人生訓に加えたいと思います。

さらに浮代サンの江戸文化の本を別途学び、江戸文化の素晴らしさを学ばせて頂きます。

◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆

先日、NHK BSプレミアムで「偉人達の健康診断」の再放送を視聴しました。その中で、車浮代さんが江戸料理の専門家として解説していました。

「偉人達の健康診断」は、私のお気に入りの番組ですが、前回の時はお知り合いでなかったので、そのままスルーしてしまいました。
今回は、しっかりと彼女のご高説に耳を傾け、学ばせて頂きました。

ベストセラー作家であり、江戸文化に関しては、その研究の深さ、造詣の深さを学ばせて頂きました。

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