「マーキュリー通信」no.4454【なぜ日本のメディアは国益を損ねる報道を続けるのかよく理解できました】
「正論」(産経新聞社刊)元編集長上島嘉郎著「反日メディアの正体」(経営科学出版)を読み、朝日新聞、NHKを中心とした日本のメディアは国益を損ねる報道をし続ける理由がよく理解できました。
著者が定義する「反日メディア」とは、事実に基づかない、または事実をかなり歪曲した偏向報道を意味します。
例えば、従軍慰安婦問題は戦後に新たにメディアによって作られた用語であり、もちろん事実ではありません。
また、南京大虐殺もGHQが広島、長崎に投下した原爆の国際犯罪を日本国民の目からそらせるために戦後に創り上げた虚構です。
第3者の目で見れば、米国の犯した国際犯罪は糾弾されるべきですが、この罪を隠蔽する為にGHQは徹底的な検閲を実行しました。
検閲の主な内容は、米軍批判、戦争に対する意見、中国に対する意見他徹底的に検閲しました。
一方で、米軍の罪を消し去るために、戦前の日本は悪い国だった。そのベースとなったのは国家神道であり、2600年続く神話国家を徹底的に否定しました。
従って、これに関する記述は否定されました。
この洗脳工作をNHKを通じて徹底的に進めました。
だから大半の日本人は原爆投下により罪のない日本人を大量殺戮した米国を憎んでいません。
終戦直後の朝日新聞は、大東亜戦争を支持するメディアのお手本となるような新聞社でした。
しかし、GHQの逆鱗に触れ、幹部は全員追放されました。その結果、左翼思想に急旋回しました。
現在の朝日新聞の思想を創り上げたのが森恭三という共産主義者でした。
ここから朝日新聞は大きく反日報道に舵が切り替わり、現在に至っています。
GHQは、数多くの用語を禁止しました。最たるモノが大東亜戦争でした。
大東亜の用語は、欧米による植民地支配からの解放と人種差別の撤廃、アジアの五族の平和と繁栄を掲げた理想でしたが、米国には一番都合の悪い用語でした。その代わり、米国が使っていた太平洋戦争に変更させ、現在太平洋戦争が一般的に使われています。
事実、反日国家が国是である中国、南北朝鮮以外のアジアの国々の大半は親日国家であり、小国日本が大国米国と戦った戦前の日本軍の勇気を称えています。
一方、戦前軍部から追放された共産主義は善と見做され、徳田球一、宮本賢治他共産党幹部が復活しました。
しかし、その後、ソ連の共産主義の脅威が増してきたので、共産主義を抑えにかかることにしました。
そこで元共産主義者の水野を呼び寄せ、産経新聞を新たに創り、保守系のメディアとして育成していくことにしました。水野は共産主義の恐ろしさを身を以て体験したので、戦後は反共に変身しました。
戦後76年が経ち、朝日新聞を中心に反日メディアが依然存在し、国益を大きく損ねています。その最大の理由は、反日メディアの存在が国益を削ぐことで、日本の発展繁栄にブレーキをかける役割を果たしているからです。
高度成長期、日本は米国を追い抜くほどの勢いでした。
しかし、反日メディアは日本人の宗教観の否定により、多くの日本人、特に戦後生まれの日本人は自分の国に自信を持てず、日本の将来に不安を抱いています。
実はこれが米国の狙い目です。
バブル崩壊以降、先進国の中で日本だけがゼロ成長を続けていますが、これに反日メディアが大きく貢献しています。
戦前の日本は素晴らしかった。それが米国の脅威となり、トラウマにさえなっているわけです。だから反日メディアの存在は米国のトラウマを目覚めさせない役割といえます。
そして、反日メディアは護憲を支持しています。
憲法の前文に、近隣諸国である中国、韓国、北朝鮮は平和を希求している。これに対し、日本はアジアを侵略した悪い国でした。だから武力を放棄し、隣国を侵略することは一切しません。但し、日米安保条約により日本を守ってくれているので、平和を維持できているという認識です。
この憲法により、日本人、特に左翼陣営は、頭の中でしか考えない教条的な平和主義に陥っています。米国としてはそれで良いわけです。
正しい意味の平和とは、世界の常識である自分の国は国防軍により守るです。そして、日本は唯一の被爆国だからこそ、核兵器により日本を守ると唯一主張が認められる国なはずです。しかし、核アレルギーが強く、反核運動をしている団体、政党もあるので、米国にとっては却って好都合となっています。
世の中は、正義の下に、正しい価値基準で回っていないことに気づかされました。そして、洗脳された人間の恐ろしさと哀れさを感じました。
だからこそ日本の国益を守る為に、改めて保守の重要性を再認識しました。
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