「マーキュリー通信」no.4576【ワンポイントアップの思考力-33「吉田松陰に学ぶ、現代は幕末の黒船来航の危機と似ている」】
吉田松陰が生きた時代は徳川250年の平和な時代。日本人はすっかり天下太平の世を謳歌していました。
そこに突如現れたのがペリー率いる黒船でした。当時の狂歌「太平の世を冷ます蒸気船、たった四ハイで夜も眠れず」は当時の世相をまさに反映しています。
「図説吉田松陰」(木村さちひこ著 河出書房新社)では、写真入りで当時の様子をビジュアルで見ることができます。
吉田松陰は全国行脚して国難の危機を説きます。当時の欧米は植民地主義全盛の時代。隣国の中国は、英国が植民地化したインドで生産した麻薬を香港に売りつけ、巨額の利益を得ていました。これが理由で香港でアヘン戦争が起きて、香港は英国の植民地となりました。
松蔭は日本にもその危機が訪れるとその脅威を説きます。しかし、皆関心を持とうとしません。関心を持ったとしても、諸外国の実力を知らないのに「攘夷」を掲げます。
松蔭は安政の大獄で獄死しましたが、その遺志は門下生へと引き継がれ、明治維新へと繋がっていきます。松蔭の遺志により日本は欧米の侵略を受けずに済みました。
しかし、その後日本は米国フランクリン・ルーズベルト大統領の陰謀に巻き込まれ、大東亜戦争を余儀なくされ、日本は焦土と化しました。そこで戦争の恐ろしさと愚かさを実感しました。
さて、今回は国防は米国に任せておけばと言う楽観論がはびこっています。
対岸では中国のむき出しの侵略主義の脅威が眼前にあるにも関わらず、お客様中国に忖度して、国防に無関心なノー天気な状態です。本来国防が最重要なのですが、産業界は目先の損得に走り、先見力も戦略眼もないお粗末な状態です。
中国に侵略されたら、香港、ウィグル同様日本は監視カメラで一挙手一投足を管理される1億監視国家になり、自由が奪われるという脅威にまだ気づいていないようです。
21世紀の「吉田松陰」現れよ!です。
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