「マーキュリー通信」no.4587【ワンポイントアップの思考力-41「プラネタリーヘルスが地球を救う!」】
今朝の朝6読書会の講師は、薬剤師の山本美樹さんの「プラネタリーヘルス」でした。
日本人の平均寿命は世界2位です。しかし、平均寿命の差は男女平均して10年もあり、日本は31位です。いくら平均寿命が世界第2位でも、最後の10年間は寝たきり、痴呆老人という現実に真摯に向き合う必要があります。
なお、平均寿命と健康寿命の差が小さい国は発展途上国です。つまり、医療の未発達により、病気になったら、死に至る病となります。
さて、最後の10年間は寝たきり痴呆老人となりますが、その原因の1つに薬の過剰投与も一因と薬剤師の山本美樹さんは疑問を投げかけています。
年間廃棄処分されている薬が何と年間500億円にも上るそうです!
一方、食生活にも問題がありそうです。
大量生産、大量消費の裏側で、まだ食べられる食品の大量投棄が社会問題化しています。例えば、ハンバーガー1個廃棄するのに必要な水は、浴槽15杯分の水、3千リットル使用したことになるそうです。
人類は、人口の増加と共に大量の家畜を飼育し、人間に提供してきました。牧畜業の発達は、森林を伐採し、生態系を破壊するので環境破壊に繋がっていきます。
食物連鎖のピラミッドの一番下に菌類がいます。この菌類に影響を与えると、地球環境に影響を与え、結局はピラミッドの頂点にいる人類にも影響を与えることになります。
現代の農業も大量生産大量消費の大義の下、農薬、化学肥料が使われています。これを長期的視点で見ると人間の健康にも影響しているといえます。
一方、消費者側にも問題があります。
現代の農業は、99%が農薬、化学肥料を使用している慣行農業です。慣行農業でできた野菜果物は色つやが良いです。消費者は色つやの良い野菜、果物を率先して買います。また、不揃いの果物を嫌い、形の良い果物を購入します。
事実は、逆です。自分たちの健康を守る為に、もっと賢い消費者になることが必要です。
今朝のテーマ、「プラネタリーヘルスが地球を救う!」ですが、人間の腸内環境と土壌環境は似ているそうです。
農薬、化学肥料の野菜、果物の摂取、加工食品の摂取は、腸内環境に影響を与えます。
地球環境も同じ事です。
土壌が劣化し、回復が困難になると、人類に提供する食糧の栄養素が低下し、人類の健康に大きな影響を及ぼします。
今こそ、「自分の健康は自分で守る」という原点に立ち返り、できるだけ自然食品を食べることで、生活習慣病を減らしていくことができます。
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