「マーキュリー通信」no.4582【ワンポイントアップの思考力-40「戦前の名著『石油争奪世界戦』の復刻版から学ぶ」】
大東亜戦争(米国では太平洋戦争と命名)が、当時の民主党大統領フランクリン・ルーズベルトの謀略の罠にかかってしまったことは、今ではよく知られていることです。
戦争の原因は、戦後のGHQマッカーサー元帥が帰国後、米議会で「太平洋戦争は自衛の戦争だった」ことを証言しました。
戦前の名著『石油争奪世界戦(原圭二著)』の復刻版が最近経営科学出版から出版されました。
本書は昭和16年4月発刊、その年の12月に日本が真珠湾攻撃を余儀なくされました。
当時の日本はアジアで唯一先進国の仲間入りして、産業の維持と発展の為には石油は最重要物資でした。
1938年当時の石油生産大国は、米国が世界シェア63%とダントツ第1位でした。
ついで、ソ連(10.2%)、第3位ベネズエラ(9.5%)でした。
中東のイラン、イラク両国合計(5.0%)、そしてサウジアラビアでは石油生産はなかった時代でした。そして、石油生産量の8割は南北アメリカという時代でした。このままでは数十年後に石油は枯渇してしまうと言う危機意識を持っていた時代でした。
また、石油資源を抑えているのは、米国ロックフェラー系のスタンダード石油、欧州ロイヤルダッチシェルとアングロ・イラニアンが世界の覇権を握っていました。
因みに日本の石油生産量は2,556バレルと0.1%だったので、石油の輸入なくしては国家の存続はあり得ませんでした。
日本人が大嫌いだったフランクリン・ルーズベルトは、反日報復措置を強め、最後は禁輸措置をとります。
だからマッカーサーの証言を借りるまでもなく、日本が自衛の戦争だったことは明白といえます。
政府は2050年までにCO2ゼロを掲げていますが、そんなこと絶対にあり得ないと本音では皆思っています。
まだまだ石油依存の産業構造は続きます。
そのような状況の中、中国が第1シーレーンの制覇を着々と進めています。もし、マラッカ海峡を中国に制覇されたら、石油価格は暴騰します。そして、日本はますます中国に頭が上がらなくなり、中国の属国化が進んでいきます。
政府は荒唐無稽のカーボンフリー政策より、もっと現実を直視して欲しいと思います。
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