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2022年7月27日 (水)

「マーキュリー通信」no.4724【人生100年時代をぴんぴんころりで楽しく生きる法-119「親の介護問題を私はこうやって解決しました」】

 

私の周りで一番大きな社会問題は親の介護のようです。

私の場合、5年ほど前に八王子のマンションに住む両親を訪ねたとき、ゴミ屋敷にびっくりしました。
冷蔵庫の中を見たら、賞味期限が切れた食材が腐り、悪臭が漂っていました。それを両親は食べているわけです。賞味期限切れの食品を捨てようとすると、継母(父の後妻)は怒って、冷蔵庫に戻そうとしました。

これでは食中毒となり、命の危険を感じた私は、両親に家の売却を奨めました。そして、介護施設に引っ越すことを奨めました。しかし、継母は猛烈に反対しました。
当時継母は要支援2でしたが、八王子市のヘルパーの支援をかたくなに拒否していました。理由は、ヘルパーに盗難に遭ったとのことでした。

判断能力がなくなった高齢者がマンションに住むことは危険と考え、直ぐに介護施設を見つけましたが、拒否されました。

きっかけは父の入院でした。ある日、東海八王子病院の医師から電話がかかってきました。脳の手術をするので、長男である私の同意が必要とのことでした。私は、当時93歳と高齢の父に今更脳の手術は不要と断りました。しかし、医師からは簡単な手術で特に副作用もないとの説明だったので、手術に同意しました。
しかし、手術は無事済んだものの、父の認知症は進み、最後は妹の事も良く理解できなくなりました。手術前は多少車いすのご厄介にはなっていましたが、手術後は完全に車いす生活となり、要介護4に進みました。

父の状態を見て継母も納得し、介護施設への引っ越しに同意しました。

毎月の生活費は夫婦二人で40万円以上かかります。二人の年金ではとうていまかなえません。そこで再度マンション売却を強く奨め、何とか売却にこぎ着けました。
幸い人気マンションだったので、直ぐに売却できました。
売却代金は、継母の口座に振り込みました。そして、毎月の不足分を補うことができました。

その後父が他界したので、生活費は半額になりました。継母の口座残高は継母が100歳以上になっても預貯金がゼロにならないようになっています。

父は特に苦しまずに肺炎で96歳の誕生日の直前で他界しました。最後の親孝行ができたと思っています。

高齢者になると判断能力が衰えるので、両親との関係と経済状態も考慮し、適切な判断が求められると思います。

東海八王子病院に父は1ヶ月ほど入院しました。入院費用は100万円程度でした。その内9割が国の負担でした。

病院側としては、手術を無理やりやることで、100万円の収入となったわけです。善意を隠れ蓑にして儲けようとする病院に憤りを覚えました。

やはり、私の判断通り、93歳の高齢者に脳の手術などさせるべきではないと思いました。

「マーキュリー通信」の読者にも親の介護問題で大変な思いをされている読者もいると思います。
最期は、外科手術、抗がん剤投与等親を苦しませるような終末医療、手術は避けるべきと感じました。

◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆

3年前、古稀の時に出版した「生涯現役社会が日本を救う!」(平成出版 1540円)は、お陰様で重版となりました。

著者在庫が若干ありますので、著者サイン入り千円送料込み)でお譲りできます。ご希望の読者は、下記住所に千円札を送っていただけますか。
〒114-0002東京都北区王子5-1-1-1324菅谷信雄

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