「マーキュリー通信」no.4760【ワンポイントアップの思考力-56「世界は正義ではなく大義で動いている」】
元駐ロシア外交官亀山陽司氏の「地政学と歴史で読み解くロシアの行動原理」(PHP新書)を読みました。
世界は正義ではなく大義で動いていることに気づかされました。そして、歴史は様々な民族の様々な大義の下に興亡を繰り返してきました。
ロシアは、西は欧州と接し東は極東にまで及ぶ世界最大の面積を持つ国です。
歴史上、南はトルコ、西はドイツ、東はモンゴル等の侵略を受け、その都度戦い、国土が増えたり、減ったりして、多数の民族、宗教が複雑に絡み合いながら、現在の国家になっています。
そして、今回のロシアのウクライナ侵攻にみられるように領土はその時の時代背景、世界情勢等にも大きく影響されます。
従って、ロシア国民は絶えず強いリーダーシップを求めています。
西側諸国から観ると、悪魔スターリンは未だに英雄です。
逆にソ連を崩壊に導いたゴルバチョフ、先日亡くなりましたが、あまり評判良くありません。女々しきリーダーに映るようです。
逆に強いリーダーシップを発揮するプーチンはロシア国民に圧倒的人気を誇ります。
今回のウクライナ侵攻の大義は、「欧米の軍事同盟NATOからロシアを守る」です。
ロシアの祝日は戦勝記念日が中心で、最大の祝日がドイツ戦に勝利した5月9日は最大の祝日で、外国の首脳を招いて、赤の広場で軍事パレードをすることになっています。
日本の祭日は、GHQによって葬り去られました。しかし、戦前は天皇と共に五穀豊穣を祝いながら、自然の恵み感謝する国民性でした。
聖徳太子の17条憲法、「和を以て尊しとする」であり、天皇という権威を活用しながら大義を重んじ、国を統率してきました。
一方、米国の歴史は、英国の悪政から逃れ、自由の地、米国に渡った清教徒革命でした。自由と民主と信仰が大義です。
今回のウクライナ侵攻に対し、米国は自由と民主主義を守る「大義」の為に、プーチンを悪者にし、ロシアに経済制裁を課し、ウクライナの軍事支援をしています。
しかし、実際の所、トランプ前大統領の4年間で戦争がなかったので、武器の大量在庫を捌くために、軍産複合体の圧力で実行したというのが事実です。
一方、中国は、中華思想の下に、これまで欧米諸国に支配された植民地支配からアジア解放のために、中共が世界支配していく。共産主義により無知蒙昧な国民を支配し、資本主義により国家を繁栄させていくのがベストと信じています。
各国の大義を一皮むけば、神仏の御心に反した支配体制といえます。
これに対し、日本は、2700年近く万世一系の天皇によって神仏を尊びながら統治されてきた世界に例を見ない国家です。
だから我々日本人は、欧米中の大義に振り回されずに、日本独自の大義を貫き、平和国家を希求していくのが、今後の日本のあるべき姿と思います。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
電子書籍「大激変の時代を生き抜く「思考力10倍アップの極意」その1-2次関数的に伸びていく法則(499円)では、神仏の念いを受け止めながら、「思考力」をアップさせていく極意を書きました。
アマゾンで手に入ります。また、紙をご希望の方は、500円+送料140円でお譲りできます。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
| 固定リンク | 0
« 「マーキュリー通信」no.4769【人生に勝利する方程式-282「素直さが人生に勝利する原点」】 | トップページ | 「マーキュリー通信」no.4771【自分の健康は自分で守る-282「脚を鍛えることで、生活習慣病予防、認知症予防にもなる」】 »
コメント