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2023年5月 1日 (月)

「マーキュリー通信」no.4969【ワンポイントアップのコミュニケーション力-223「上から目線に気をつける」】


昨日元顧問先のY社長と会ったとき、「菅谷さんは上から目線の発言が多い」と言われました。
私はそんなつもりはなかったのですが、彼との関係を振り返ってみました。
私は、新規販路開拓でY社長のために一生懸命手伝っていました。
Y社長は、私より20歳以上年下ですが、ため口を使うことが多く、私に対して「俺」という言葉を通常使っていました。
私の感覚では、たとえ1歳年上の人でも、「俺」という言葉を使うことはあり得ないのですが、そんな彼にむっとして私の口の利き方が上から目線になっていたようです。
最近、年長者に対して、平気で「俺」という言葉を使う人をよく見かけます。
それに対しいちいちむっとしていても仕方ないので、「俺」という言葉を使って相手にどう思われるかは本人の問題なのでそのまま放置しています。

一方、「上から目線」に対しては、最近のT氏とのコミュニケーションを振り返ってみました。T氏は、同じ過ちを何度も何度も繰り返します。
私は、「なんでこんな簡単なことが分からないのか!」と心の叫びとなり、T氏にきつい言葉で接していたことに気づきました。きつい言葉を受けたT氏は面白いはずがありません。
私の愛情が、言葉としては逆に裁く言葉となって相手に伝わっていたようです。そして、上から目線ととらわれていたかも知れません。

よく「他人と過去は変えられない」と言います。
それを肝に銘じ、結局本人が失敗を通じ、自分の過ちに気づいてもらうしかないことを改めて思いました。

自分自身を振り返り、相手との実力差が大きいとき、上から目線になっていることに気づきました。
今後、その部分を意識しながらコミュニケーションに気を遣っていこうと思いました。

他人は相手の欠点を指摘することはせず、往々にして陰で悪口を言うことになります。その意味で、自分の欠点を指摘してくれたY社長には感謝しています。

コミュニケーションは、日々いろいろな人と接することで磨かれていきます。完璧なコミュニケーション力などありません。もし、本人が自分のコミュニケーション力をパーフェクトと思ったら、それは増上慢となり、コミュニケーション力の向上は望めません。

一昨年「あなたのコミュニケーション力10倍アップの極意」(玄文社)を出版しました。
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