「マーキュリー通信」no.5077【ワンポイントアップの思考力-89「スマートシティの是非を考える」】
NHK人気ドラマ「しずかちゃんとパパ」は、聾唖(ろうあ)者のパパ( 笑福亭鶴瓶)と娘のしずかちゃん(吉岡里帆)を主役とした心温まるホームドラマです。
父と娘の笑って泣けるストーリー展開を毎週楽しみに観ています。
[総合・BS4K]毎週火曜 よる10時(内容45分・全8回)
同ドラマでは、ある田舎町にスマートシティを創る話が持ち込まれました。
そこで住民達は説明も聴かずに猛反対。
私の場合なら、まずはじっくりと説明を聴いて、最終的には反対すると思います。
確かにICT技術を使って住民の生活は便利になると思います。特に高齢者にとっては体力的な衰えもカバーしていくモノと思います。
しかし、便利になる反面ICTに頼る反面、住民同士の心の触れあい、助け合いという絆が失われる恐れがあります。これは世代交代するに従い、絆が薄れていくことは間違いないでしょう。
一番の懸念な点は、監視カメラを設置することです。これは諸刃の刃です。
監視カメラ大国中国では、国民を監視カメラでチェックし、政府の意にそぐわない言動をする国民は刑務所行きです。そして、最悪死刑となります。こういうリスクが内包されています。
現在政府はマイナンバーカード普及に全力投球中です。全て善意で運営されるなら国民生活の利便性は向上するので歓迎します。
しかし、国民の健康データ始め、個人情報全てが管理されるならどうでしょう。政府の思惑は、国民の総資産を把握し、税収効果を上げることです。タンス預金もあぶり出し、全財産に課税していくことができます。
普通に暮らしている人には、スマートシティによる住民管理はそれほど影響はないでしょう。
しかし、政府の重要施策、例えばコロナワクチン接種に反対する私のような人間は危険人物としてマークされるでしょう。今でもコロナワクチン反対のユーチューブは直ぐにバンされてしまいます。
合法的に次々と規制をかけてくることが予想されます。
さらにはコロナウィルスのために、営業自粛というような非合法なこともありました。
さらに、現在政府はデジタル円を推進中です。デジタル円が普及したら、お金の流れを全て国家に把握され、国家の管理下、監視下に置かれるようになります。
マネーロンダリングの疑いをかけられ、一時的に口座を凍結されるリスクもあります。
一方、CO2削減の為に、海外では15分都市構想が計画されています。
徒歩15分圏内で生活が賄えれば、CO2削減効果が期待できるという考えです。
そこでは車も必要なくなります。
15分以上の場所に外出する場合には許可制となります。
こういう管理された社会をあなたは望みますか?
私の子供の頃は、テレビを始めとする電気製品もない時代でした。電話もパソコンもインターネットもありません。もちろんエアコンもありません。
それでも昭和の時代の方が私は好きです。そこは大家族制度に基づく絆社会でした。心の触れあいのある社会でした。そんな社会で私は伸び伸びと育ちました。
テレビ番組の某田舎町の高齢者はスマートシティに説明も聴かずに反対するのは、その辺の政府や業者の思惑を肌で感じているのではないでしょうか。
NHKの番組なので、最後はスマートシティの良さを高齢者も理解し、導入賛成の方向に進むのではないかと思っています。
◆◆◆◆◆◆追記◆◆◆◆◆◆◆
参考書籍として、堤未果著「デジタルファシズム」(NHK出版新書)、「ショックドクトリン」(幻冬舎新書)をお薦めします。
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