「マーキュリー通信」no.5075【ワンポイントアップの思考力-88「本日は78回目の終戦の日」】
原爆を2発投下され、日本の敗戦は決定的となった時ですら、本土決戦で最後の最後まで戦い抜くことを主張するグループがいました。
首脳部がこだわったのが国体護持でした。ポツダム宣言の無条件受諾にはそれが入っていなかったので、首脳部はこだわりました。
しかし、昭和天皇のご聖断、「朕の命より国民の命を優先せよ」でポツダム宣言を無条件受諾が決まりました。
そして、8月15日天皇陛下の玉音放送となりました。
だから日本人の多くは終戦「記念日」という用語に抵抗があります。私も、そうなので終戦の日としました。
その後政府は、8月15日を戦争の誤りと惨禍を反省、平和を誓うとして、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」とすることが閣議決定されたそうです。
しかし、いまだになぜ大東亜戦争が始まったのかの分析と反省もなければ、敗戦時の反省もありません。
昨日のメルマガ「マーキュリー通信」で書きましたが、近衛文麿首相に暴走を許した日本人の思考力の弱さもあると思います。
もう1つ抜け落ちている重要点が、戦争で亡くなった数百万人の人たちに対する感謝の想い、慰霊を8月15日の今日こそ、天皇陛下、首相等トップリーダーが参拝するのが筋ですが、中国との政治問題化を怖れ控えています。
天皇の最大の責務は、国民の平和と安寧を祈ることです。それは過去の歴史を遡り、連綿と続いてきた先祖に対する感謝に始まり、現在へと受け継がれていくモノです。それがない平和を祈念する日では、靖国神社は魂の抜けた建物に過ぎません。
一方、日本は戦争には負けましたが、大東亜共栄圏のアジアの五族の共存共栄を謳った精神がアジアアフリカ、さらには中南米諸国に勇気と希望を与え、戦後次々と植民地から解放されていきました。
彼らの多くは日本に対する感謝の念を未だに持っています。
確かに一部アジアの諸国に迷惑をかけたことは否定できません。
しかし、当時は植民地主義全盛時代、それと比べればアジアの小国日本が近隣諸国に与えた功績を正しく認識することで、先祖に対する誇りを持つことができます。
なお、法的には9月2日ミズーリ艦上での調印式が正式な終戦の日となります。こちらは全く報道されていないことに違和感を覚えます。
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