「マーキュリー通信」no.5096【ワンポイントアップの思考力-93「英語を日本の公用語にする命令を阻止した重光葵という男」】
9月2日ミズーリ艦上で降伏文書正式調印に臨んだのは重光葵外相でした。
契約書面上には、米国の指示命令に全て従うことになっていました。
GHQマッカーサー元帥がトップで、その下に総理大臣という指揮命令系統でした。なお、天皇陛下は国民の象徴という存在に変わりました。
その時GHQから出された指示(布告案)は過酷なモノでした。
1.公用語を英語とする
2.米軍に対する違反は軍事裁判に処する
3.通貨を米国の軍票とし、公用通貨とする。
もしそのまま通っていれば、日本語がなくなり、決済通貨は米ドルになっているところでした。
つまり当時米国に占領されていた沖縄と同じ状態になるということでした。
これに徹底抗戦したのが重光葵外相でした。
ポツダム宣言は、法的に全面降伏ではないと主張し、その主張が何とか通りました。
そして、公用語は日本語、通貨は日本円のままとなりました。
もし、GHQの言いなりになっていたら、日本文化は消滅し、日常生活はドル決済になっているところでした。
その意味で、重光葵の功績は大きく、日本の戦後史で最大の功労者と思います。
しかし、重光葵は、GHQからA級戦犯の濡れ衣を着せられ、逮捕起訴され、1948年(昭和23年)11月12日に有罪・禁固7年の判決を受けました。
その代わりに、GHQに全面的に下僕として隷従したのが吉田茂首相でした。
この隷従外交が、今日まで続いています。
つまり、重光葵のように米国に逆らったトップは追放されてきました。
現在の岸田首相もその典型です。日本にとってはつきあいのほとんどないウクライナに対し、バイデン大統領からの要請で1兆円モノ支援金を拠出しました。
その結果、プーチンのロシアを敵に回し、国防上極めて不安定な状態に追い込まれています。
さらには、円安、物価高として国民の生活を苦しめています。
◆◆◆◆◆◆追記◆◆◆◆◆◆◆
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