「マーキュリー通信」no.5163【ワンポイントアップの経営術-293「幸之助翁の人間学、人間と動物を分けるモノ、夢、目標」】
松下政経塾長として13年間塾生をリードしてきた上甲晃著「志のみ持参」(致知出版社)からの学びです。
経営の神様と言われた松下幸之助翁が、一番勢いがある頃に、友人から某宗教団体を訪ねることを奨められました。
その宗教団体の信者は、世の中を良くしていこうという想いで宗教活動をしていました。もちろんボランティアです。
幸之助翁は、その時、動物と人間を分けるモノは宗教である。動物には夢や目標がない。その時、それを悟ったそうです。
その時、幸之助翁は、松下電器ならもっと社会に役立つ夢、目標があるはずだと思いました。
その時湧いてきたのが、「水道哲学」でした。
水道はただ同然で飲める。それなら松下電器が販売している電気製品も、いずれは国民誰もが安価で入手できるような当たり前の時代が来る。その夢、目標に向かって生涯邁進していきました。
日本で白黒テレビが普及し始めたのは、平成上皇が皇太子の頃、美智子妃殿下とご成婚の昭和34年でした。
当時、14インチで6万円もしました。その頃のサラリーマンの給料が1万円程度でしたから、サラリーマンの給料6ヶ月分の高価なものでした。
現在、ほとんどの家庭で電気製品があふれかえっています。
水道料金ほどには安くなりませんでしたが、高度成長期に賃金が増え、電気製品は大量生産により相対的に安くなり、幸之助翁の夢がほぼ実現したと言えます。
ただし、松下電器は最近パナソニックに社名変更し、幸之助精神も薄れつつあると聞いています。
利益だけを追求する会社になった場合、長期的に凋落していくことにパナソニックの経営者はきづいていないようです。
◆◆◆◆◆◆追記◆◆◆◆◆◆◆
昨年4月に「あなたの経営力10倍アップの極意」(セルバ出版 1650円)を出版しました。
私の経営コンサルタントとしての集大成の書です。
まだ若干著者在庫があります。ご希望の読者は、著者サイン入り送料込み1000円でお譲り致します。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
| 固定リンク | 0
« 「マーキュリー通信」no.5164【ワンポイントアップの感謝力-3「CO-OPに感謝する」】 | トップページ | 「マーキュリー通信」no.5164【ワンポイントアップの人間力-202「魂の防波堤を築く」】 »
コメント