「マーキュリー通信」no.5329【ワンポイントアップの仕事術-179「法人の銀行口座開設には高い障壁が立ちはだかる」】
3月5日資本金1000万円でユートピア建設合同会社を設立しました。
私は三井住友銀行とは三井物産在籍中から50年以上取引があり、これまで公私ともに10以上の銀行口座を開設してきました。
個人の場合は本人確認、法人の場合は登記簿謄本提出後、概ね1週間程度で開設していました。
その件で、同行の窓口に問い合わせると、口座開設はインターネットのみであり、口座開設まで1~2ヶ月はかかるとのことでした。
たまたまユートピア建設合同会社設立後直ちにGMOあおぞらネット銀行から口座開設のDMが届きました。
インターネットで1週間程度で簡単に開設できるとの触れ込みでした。
そこで同行のウェブサイト経由口座開設の手続きを開始しました。
まず法人設立の際に、法務局からの認可番号会社法人等番号12桁を入力しました。
しかし、桁数が13桁のためNGでした。そこで同行に問い合わせても良く分かりませんでした。
その後、国税庁から法人等番号12桁に1桁追加となった13桁の番号が届きました。
これを入力することでOKとなりました。
まず役所の縦割り行政で、最初から躓きました。
その後、必要事項を入力しました。
必要書類の中に、なんと事業計画書が必要と担当者から言われました。
たかだか銀行口座開設のために、事業計画が必要とは驚きです。
最後の本人確認のため、免許証(私の場合は運転経歴証明書)の裏表の写真撮影をしました。
次に、運転履歴書の厚みを確認するための写真撮影が必要となります。
これを撮影するために10回以上も撮ってやっとOKとなりました。
さて、同行から連絡があり、取引先との契約書はあるかとの問合せがありました。
資金調達は、まだこれからなので、住宅メーカーとの契約書が必要とのことでした。
私は住宅メーカーからの見積書と間取り図を添付しました。
しかし、これでは契約行為の証明にはならないとのことでした。
新規口座開設にこれだけ厳しくするのはおかしいと訴えても担当者はお上からの指示なのでいかんともしがたいようです。
よって、これから社内審査に入るとのことで、口座開設は取引先との契約書がないと開設できないかも知れないと言われました。
新規口座開設は、金融監督庁からの指示でマネーロンダリング対策の為、口座開設は厳重に審査せよとの指示があるそうです。
私は、「悪徳業者は、いくら運用を厳しくしても、必ず法の網をかいくぐって、口座開設をしますよ」と訴えても、馬の耳に念仏です。
一方、住信SBIネット銀行からも口座開設のDMが届いたので、同様の口座開設手続きをしています。
現在三井住友銀行も含め3行に口座開設依頼中です。
法人設立から既に1ヶ月以上経過し、いまだに銀行口座が開けない異常状態が続いています。
一方で、国(経産省)は、景気高揚のため、ベンチャー企業の新規設立を掲げています。
しかし、実態は新規開業を入口の所で抑えていては、景気浮揚はかけ声倒れといえます。
国民不在、お役所の縦割り行政の弊害がこんな所にも及んでいることを実感しました。
◆◆◆◆◆◆追記◆◆◆◆◆◆◆
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