「マーキュリー通信」no.5545【クリエイティブに生きる-131「おしどり夫婦vsからすの夫婦」】
仲の良い夫婦のことをおしどり夫婦と言います。
本当のおしどりの夫婦も、片時も離れずにいつも一緒に泳いでいます。一見夫婦仲が良さそうに見えますが、これは実際はオスが他のオスにメスを取られないように監視するためといわれています。
それだけメスがオスに愛されているのね~と思ってしまいますが、実は夫婦仲が良い期間は非常に短く、メスに卵が産まれると、オスは育てもせずに去っていき、他のパートナーを探しに行ってしまいます。
ほとんどの鳥類が一生パートナーをかえない中で、おしどりは毎年パートナーをかえる浮気症な習性を持つ鳥だったのです。
ちょっとおしどり夫婦のイメージがダウンしましたよね。
これに対してからすの夫婦を調べてみました。
カラスは群れをつくるイメージが強いですが、実は群れをつくるのは全て独身のカラスたちだそうです。
パートナーを見つけてつがいとなったカラスは縄張りを作ります。
そして、このように二羽っきりで、時にはイチャイチャしながら生活しているようです。
さらに、一度決めたパートナーが解消されることはあまりないようで、毎年訪れる繁殖期も同じパートナーと子育てをすると言います。実に一途です。
カラスに対しては害鳥のイメージが強いです。
しかし、「日本書紀」「古事記」ではカラスは神の使いとして登場します。
子供の頃に童謡「カラスの赤ちゃん」、「七つの子」を良く歌い、記憶に残っている読者も多いと思います。
悪いイメージとなったのは、都市化が進み、ゴミが町中に溢れるようになってからだと思います。
私の子供の頃は、完全リサイクル社会で、ゴミなどほとんど出ませんでした。
カラスを害鳥と決めつける前に、人間の贅沢三昧な生活がカラスにも及び、人間が勝手に害鳥扱いにしているともとれます。
カラス以外も、熊、鹿等他、林伐採等により動物のエサが少なくなり、人家に現れてきていることも理解すべきと思います。
これを機に人間のエゴも反省する機会かも知れませんね。
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