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2025年2月16日 (日)

「マーキュリー通信」no.5670【ワンポイントアップの思考力-127「新米国副大統領JDヴァンスのベストセラー中の自叙伝ヒルビリー・エレジーを読んで」】

 

トランプ大統領が、無名のJDヴァンスを副大統領に選んだことで話題に上っています。
通常は、自分のウィークポイントをカバーするような副大統領を選ぶのですが、大統領選勝利によほど自信があったのでしょう。誰もがあっとびっくりのJDヴァンス(1984年8月2日生まれ)を副大統領候補に選びました。

反ディープステート、DS撲滅が第2次トランプ政権の最大のミッションとなっています。
となると絶えずDSからの暗殺リスクが伴います。

大統領が死亡した場合、副大統領が昇格します。
まだ40歳と若いJDヴァンスにその資質があるのでしょうか。

彼が31歳の時に自叙伝「ヒルビリー・エレジー」が1つの参考になります。ヒルビリーとは田舎者という意味です。

彼は1984年にオハイオ州ミドルタウンで生まれます。
ヴァンスには、母が19歳の時に産んだ姉がいます。
ヴァンスが幼い頃、母親は離婚します。
母親は精神不安定、麻薬(ヘロイン)中毒となり、度々離婚と結婚を繰り返します。
そのため、両親は離婚し、彼の苗字も度々変わります。
母が精神的に不安定なため、母方の祖父母であるジェームズ・ヴァンスに姉と一緒に育てられます。
その時、苗字がヴァンスとなります。

この幼少期に体験した祖父母のアルコール依存症と虐待、そして不安定な母親の薬物中毒と人間関係の失敗は幼少期の彼の性格に大きな影響を与えています。精神不安定で投げやりな劣等生でした。

しかし、2003年に故郷の公立ミドルタウン高校をあんとか卒業後、彼の人生は開けてきます。
卒業後、アメリカ海兵隊に入隊。2005年後半から6か月間イラクに派兵されて広報担当として活動しました。
除隊後の2009年にオハイオ州立大学(コロンバス)で哲学と政治学の学位を取得。在学中には共和党の上院議員ボブ・シューラーの下で働きました。
その頃から、ようやく出世コースを歩み始めます。

ロースクールを卒業後、ピーター・ティールが所有するベンチャーキャピタル会社、Mithril Capital Management, LLCで社長を務め、その才覚を発揮し始めます。2020年にはオハイオ州シンシナティに本社を置くNarya Capitalのために9300万ドルを調達しました。

彼の自叙伝は、まさに米国社会の負の部分が凝縮されています。

極端なグローバリズムによる闇の部分、つまり米国社会の分断と貧富の格差が拡大していきます。
貧しい国民は、精神不安定となり麻薬に溺れます。

性は乱れ、女性は10代の頃に妊娠します。妊娠中絶しない場合、子育てを余儀なくされますが、経済的に厳しく、家庭崩壊し、直ぐに離婚してしまいます。
米国民の半数は離婚を経験しているそうです。その最大の被害者が子供です。

かつて米国は鉄鋼、車、航空機等製造業で栄えました。
しかし、グローバリズムが極度に進展し、日本、中国、韓国等に追い抜かれてしまい、ラストベルトというさびれた工業地帯へと落ちぶれていきました。
ラスト(rust)ベルトとは錆び付いた工業地帯という意味です。

そして現在米国は非製造業、金融中心の国へと変わってしまいました。
その中核として巨万の富を上げているのががDSです。

トランプ大統領は、それを壊し、かつての製造業大国を復活しようとしています。

もし、トランプ大統領が暗殺された場合、ヴァンス副大統領がその職責を負うことができるのでしょうか。

彼の生い立ちを見た場合、貧しい国民と同じ目線で見ることができます。
その目線に立った政治ができる資質を持っています。
またベンチャー起業家としても成功しています。

しかし、トランプ大統領ほどのカリスマ性はなく、まだ40歳の若さです。DSによって破壊され、分断されてしまった米国を立て直す力があるかどうかは疑問です。

そこに実業界で大成功したイーロン・マスクの存在があります。
しかし、彼の政治家としての能力は未知数です。

もう一人、最近やっと保健相のトップとして議会で承認されたRFケネディJrの存在もあります。

万一、トランプ大統領暗殺の場合、若いヴァンス政権を支えていくことになるのでしょうか。

トランプ大統領は、そこまで読んで政権運営をしているのではないかと考えています。

とにかく彼もそれを意識して、ジェット機のごとくがむしゃらに突っ走っています。

速やかにDS追放を果たして、世界に平和と安全をもたらすことを祈っています。


◆◆◆◆◆◆追記◆◆◆◆◆◆◆

ヴァンスの産まれた8月2日は私にとって記念日です。
1969年、20歳の時、第1期朝日洋上大学の学生として、米国に向かって船出した日でした。この時、私は世界に向けて大きく可能性が開けました。

そして、彼が産まれた1984年は、カナダで私の夢である世界を股にかけるビジネスマンの夢が叶い、帰国した年でした。

そう思うと、時代の激変を感じています。


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