「マーキュリー通信」no.5837【クリエイティブに生きる-157「記念のTシャツを着て、想像の輪を広げる」】
私はTシャツを50枚以上持っています。記念のTシャツも多数あります。
本日着ているTシャツは、カナダ駐在の頃、グレッグリバー炭鉱開山記念のTシャツです。
カナダ炭として10年ぶりに新規炭鉱開発となりました。
グレッグリバー炭は、日加共同開発事業ですが、初めてのストレートジョイントベンチャーでした。
別名アンインコ(Unincorporated JV)と言われ、会社を作らず、炭鉱会社の収支を丸裸で把握できるメリットがあります。
逆にものすごく手間ひまがかかります。
そこで、私が増員としてカナダ三井物産カルガリー出張所に駐在員として送り込まれました。
赤地のTシャツには、We rike Canada 80%と白字で書いてあります。
当時、N鋼管から駐在員として新たに派遣されたS係長は、英語の発音でLとRの区別ができません。
それを揶揄して、likeのスペルをrikeにしました。
日本側の出資比率は40%でした、しかし、カナダを好きな気持ちはその倍の80%という意味が込められています。
開山式は1983年でした。開山記念にゴルフコンペが行われ、その時の記念品として頂きました。
年間200万トンの原料炭を15年間の長期契約を日本の製鐵会社と結びました。
しかし、その後、日本の鉄鋼会社は未曾有の不況に襲われ、粗鋼生産が1億トン割れとなりました。
出荷開始は1984年4月からでしたが、鉄鋼会社は、やむなく契約数量の引き取り削減を余儀なくされました。
その影響で、私の日本帰国が1年以上早まり、初出荷を見届けた1984年4月末となりました。
あれから40年以上経過し、25年の契約期間も終了し、1度更新され、その後は契約終了となりました。
かつて日本の鉄鋼業は米国の鉄鋼業を抜いて、世界一になりました。
しかし、過去40年間、中国の鉄鋼業が急成長し、日本の鉄鋼業を抜き、世界第1位となりました。
その後の40年間で、世界経済の激変を実感します。
その間、日本の鉄鋼業は合併によりサバイバルしてきました。新日本製鐵が住友金属工業と合併し、日本製鐵となり、競争力をつけました。
今年になり、トランプ政権の時に、凋落著しいUSスチールを日本製鐵が買収し、再建に乗り出しました。
今後、中国の鉄鋼業界と日米鉄鋼業との競争が世界的に注目されます。
◆◆◆◆◆◆追記◆◆◆◆◆◆◆
当時、グレッグリバー炭鉱の鉱山長はヘニング・ジェンセンでした。
私は、三井造船の新事業ビサイラス・エリー社の鉱山機械ショベルの売り込みに同鉱山長を訪ねました。
彼は、"Bob! We cannot be a guinny peg"と応えました。
Bobは、私のニックネーム、guinny pegとは、生け贄の意味です。
つまり、何の実績もない新しいショベルを買うことはできないという意味です。
ショベルといっても、1回に数トンの岩石を運ぶ巨大ショベル機械で、1台数億円もします。
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