「マーキュリー通信」no.5830【ワンポイントアップの思考力-142「伊藤貫先生来日記念講演会「国際政治の大転換と日本の危機」」】
先日及川幸久講演会にワシントンから登壇した伊藤貫先生来日記念講演会(経営科学出版主催)にオンライン参加しました。
伊藤先生は、東大を卒業後、渡米し、40年以上米国に住む国際政治学者です。
米国から見た国際政治と日本の政治に対し、4時間にわたり多くの学びを得ました。
民主主義は、近代の概念ではない。2500年前、ギリシャのアテネで起こった。
当時のアテネは世界一の軍事大国だった。周辺国にはみかじめ料として、武器を買わせた。
多額のみかじめ料に反発した周辺国は、帝国主義を採用しなかったスパルタにつくようになり、アテネ型の民主主義も崩壊していった。
戦後、米国は個人主義をベースとする民主主義が正義と思い込み、世界中にその価値観を押しつけてきた。
現在独立国家と言えるのは、中露インドの3カ国んみとなり、それ以外はディープステートに支配されている。
これをロシアにも押しつけてきた。
しかし、ロシアの民主主義は集団主義をベースとした民主主義であり、米国型民主主義は通用しない。
ロシアでは、プーチンのような強力なリーダーシップを発揮する為政者を望む。
国民のプーチン支持率はウクライナ戦争中でも8割程度もあり、圧倒的支持を得ている。
伊藤先生は、プーチンほど力量を示している人物はいない。過去300年のロシア史を見ても、最大の人物と絶賛する。
プーチン像に関しては、6月30日の「マーキュリー通信」「及川幸久反DS講演会 プーチン大統領の知られざる素顔を深掘りする」で伊藤先生の考えをまとめましたので、そちらをご覧ください。
戦後の日本も同様である。日本の民主主義も、ロシア同様集団主義の方が合っている。
ただし、日本の不幸は、戦後80年が経った現在でも、米国の保護領として、事実上米国で決めたことをそのまま隷従する体制が現在まで続いている。
岸田、石破政権を見れば、それがよく分かります。
思考力停止状態が未だに続いている日本ですが、それが危機的状況にあることさえ、日本の為政者は認識していません。
バイデン政権の時に、ロシアに戦術核兵器を使わせることに同意してしまいました。
戦術核とは、軍事施設をターゲットにした小型の核爆弾で、民間人の被害も比較的軽微で済みます。
これに中国、北朝鮮も模倣することとなりました。
つまり、中国、北朝鮮が恫喝すれば、日本はそれに屈服せざるを得なくなります。
これに対抗するには、日本も戦術核を持つことです。
岸田首相が、核廃絶を宣言しましたが、中学の生徒会レベルの発想で、一国のトップとして、無責任きわまりない。
米国は日本に核兵器を持たせない方針で戦後80年間続いてきました。
ただし、もし日本が中国、北朝鮮が戦術的核兵器で脅してきても、米国は日米安全保障条約に基づき、日本を守るつもりはありません。そこまでして日本を守る大義はなく、米国議会を通過させることは非現実的です。
日本が唯一このリスクを回避するには、トランプ政権下で、水面下で核武装化を進めるしかありません。
国会で議論することは現実的でありません。
しかし、残念ながらそれを推進するリーダーはいません。
一方、国際政治に目をやると、欧州の国民もグローバリストディープステートによる世界統一政府化に疑問を呈する国民が多数派を占めてきています。
英独仏伊では、彼らが極右と定義する国民の為の政治をする政党が多数派となって来ました。
しかし、DS傘下のこれらの政府は、彼らの政界進出を非合法化しています。
国際的にも、DSの悪魔に支配された政治は終焉を迎えつつあります。
今朝、「マーキュリー通信 本日は都市伝説の日」で発信した内容とも大きく関係しています。
つまり、神仏の怒りを買っているDS勢力は、一掃され、世界は平和な世界へと移行していくことになります。
DSの「今だけ、カネだけ、自分だけ」の利権構造に属している企業、個人、そして何も考えない大多数の国民は淘汰される側になります。
愛と調和、利他行に生きる人々だけが生き残る時代へと移っています。
本日の伊藤先生のセミナーの内容を速記しました。ご希望の読者には、ファイルで送ります。
◆◆◆◆◆◆追記◆◆◆◆◆◆◆
思考力に関しては、「現代の3本の矢力 10倍アップの極意」(玄文社 1540円)で私の考えをまとめました。
ご希望の読者には、著者サイン入り、送料込みで1000円でお譲りいたします。
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