「マーキュリー通信」no.5358【前代未聞、波瀾万丈の幕開け 大相撲夏場所】
大相撲夏場所は、横綱、4大関全員が負けるという両国国技館で前代未聞波瀾万丈の幕開けとなりました。
私が一番応援している朝之山は、結局相撲協会の犠牲者となり、せっかく三役小結復帰となりましたが、先場所来痛めているひざの悪化で全休となります。現在30歳の朝之山の大関昇格は、後は奇跡の復活を祈るのみです。
また、先場所新入幕で110場所ぶりの初優勝を飾った尊富士は無理して千秋楽に出たため、今場所は残念ながら全休、来場所は十両陥落となってしまいました。
さて、大関以上全員が負けた初日でしたが、結びの一番で入幕3場所目で小結昇格の大の里が横綱照の富士を実力で破りました。
ひざの故障で引退は時間の問題と言われていますが、今場所は引導を渡された感じがします。
先場所、入門10場所で新入幕初優勝の尊富士と共に大尊時代を相撲ファンから期待を持たれています。二人とも出世に髪の毛の伸びが追いつかず、先場所までざんばら髪で登場していました。
大の里は、早ければ年内大関昇進、そして来年は一気に横綱へと駆け上がっていく逸材と感じました。けがで来場所は十両に陥落する尊富士ですが、十両優勝を果たし、再入幕後に幕内を一気に駆け上がっていくと期待しています。
一方、琴乃若改め祖父の琴櫻を受け継いだ新大関は、初日緊張して、今場所平幕に陥落した大栄翔に敗れました。
二人は大関を争ったライバルなので、琴櫻は2日目以降は立ち直ることでしょう。
残りの3大関を破った平戸海、豪の山、熱海富士は将来大関を目指す若手候補です。
満身創痍の大関貴景勝は残念ながら来場所は大関陥落、けがから回復しない霧島も大関陥落の危機にあります。
いずれにしろ大相撲は戦国時代、けがから復帰した元大関候補若隆景、兄の関脇若元春、伯桜鵬等が大関の椅子1~2つを争い熾烈な争いを展開していくことでしょう。
朝之山が抜けた大関争いは寂しいモノがありますが、新たな若手力士が出てきて、別の楽しみが大相撲ファンには楽しみとなっています。
◆◆◆◆◆◆追記◆◆◆◆◆◆◆
コロナ禍中に、キャバクラ通いした朝之山は1年間の休場を協会から命じられました。
力士にとり、1年間の出場停止は、引退勧告と同じです。
一番人気の朝之山、ファンから復帰の熱いメッセージにも拘わらず、大相撲協会は世間の常識を大きく逸脱した厳罰を朝之山に科しました。
私も八角理事長に何度も何度も手紙を書きましたが、無視されました。
改めて世間の常識からかけ離れた閉鎖社会の異常さを感じました。
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