「マーキュリー通信」no.4782【渋沢栄一翁の孫鮫島純子さん100歳記念講演会に参加して】
鮫島純子さんは、大正11年9月26日に満100歳の誕生日を迎えました。
その記念講演会が、昨日IKE・Biz(としま産業振興プラザ)で行われました。
私の母校の創設者である渋沢栄一翁、そして近代日本の資本主義の父といわれる渋沢栄一翁のお孫さんなので、講演会を楽しみにしていました。
純子さんは、開口一番、「渋沢栄一が掲げたのは資本主義ではなく、合本主義です」と明確に語りました。
資本主義は、資本家と労働者がいて、利害対立構造になってしまう仕組み。
しかし、合本主義は、お金を出せる人は出資し、経営能力のある人は経営者、技術やノウハウのある人はそれを提供する、皆で助け合いながら日本という社会をよくしていく。皆が幸福になることで国の発展に繋がり、平和な社会になっていくと説きました。
それでもけがや病気で落ちこぼれる人が出てくる。
そういう人が救われる仕組み、施設も造りました。
渋沢栄一翁は財閥をつくる資力があったにもかかわらず、それをしませんでした。
これに対し、三菱財閥をつくった岩崎弥太郎と一線を画していました。
彼は最下層の極貧の中から這い上がってきた人物なので、金を稼ぎたいなら、努力精進せよというの基本方針でした。
この価値観の相違が両者の溝を深めました。
ミキモト真珠で大成功した御木本社長が裁判費用で会社倒産の危機に瀕しました。その時、渋沢栄一は資金面で援助して、その危機を救いました。
これに感謝し、御木本は生涯その恩を忘れず、渋沢栄一の葬式には葬儀委員長をかってでました。
御木本社長から頂いた真珠を純子さんは今でも大切に持っているそうです。
鮫島純子さんは、100歳を目指して生きてきたわけではなく、ここまで生きてこれたことに対し、神仏への感謝と周りの人への感謝で一杯とのことです。
今一番の関心は世界平和だそうです。それを毎日祈っているそうです。そして、最後はぴんぴんころりで守護霊に導かれて、あの世へと旅立って行きたいとのことです。
人は、生前の心境にあった世界へと旅立ちます。感謝と報恩の気持ちで生きれば、死後の世界も、周りはそのような人に恵まれますと純子さんは説きます。
逆に、周りに不平不満を言いつのっている人は、死後もそのような世界へと旅立ち、心の平安を得ることはできません。
神様は、地球に下ろした人間が平和に暮らして欲しいと祈っています。だから毎日世界平和を祈っているそうです。
100歳を記念して、「100歳の幸せなひとり暮らし~穏やかな心と健康を保つ100のヒント」を出版したので、早速購入させて頂きました。
また、6年前に出版した、「なにがあっても、ありがとう―――つらく苦しいことにこそ、誠実に向き合う。」も同時に購入し、彼女の生き様を学ばせていきたい思います。
私も100歳の時に出版記念パーティを考えています。その時の書名は「いつでも夢を」です。100歳になるまで夢を追いかけ続けた自分の軌跡を書いた本です。
昨日の出版記念講演会でその思いを新たにしました。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
鮫島純子さんは、姿勢をぴんと正しながら40分間原稿無しで立ったまま話されました。
会場からその秘訣を教えて欲しいと質問がありました。
毎日、タオルを使って、姿勢をぴんとただす体操をしているそうです。
実は、私も1時間パソコンに向かった後、渋沢栄一翁の1万円札のタオルを使って姿勢を正す体操をしています。
偶然の一致に驚きました ( ^)o(^ )
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