昨日の朝6読書会は交流分析の話でした。
交流分析(Transaction Analysis)は、35年ほど前に稲垣行一郎先生が「マネジメントの心理学」を基にセミナーを受講しました。
交流分析を意識しながらコミュニケーションをとると人間関係がうまくいきます。そこで、今回再度学び直しました。
交流分析では、P(Parent),A(Adult),C(Child)の3つの自我状態を定義します。
次に、Pを効果的でないCP(Critical Parent)と効果的なNP(Nurturing Parent)の2つに分類します。
また、Cも効果的なC(Child)をNC(Natural Child)と効果的でないAC(Adapted Child)の2つに分類されます。
AC(Adapted Child)は、CC(Compliant Child)とRC(Rebelious Child)の組合せです。
Compliant Childは従順なチャイルドの略であり、Rebelious Childは反抗的なチャイルドの略です。
人はおぎゃあと産まれたときには皆NC(Natural Child)、すなわち自然なチャイルドとして産まれます。自我のおもむくまま両親に対し、おっぱいを飲みたい、お漏らしをしたので泣きます。つまり自己中心的な生き方をしています。
しかし、成長に伴い他人の気持ちを理解するようになります。これがNP(Nurturing Parent)、すなわち養育的なペアレントです。
さらに物事を考え論理思考が身についてきます。これがA(Adult)です。
NP(Nurturing Parent)とNC(Natural Child)とA(Adult)がうまく噛み合うと他人とのコミュニケーションがうまくいきます。
ただし、NC(Natural Child)とA(Adult)、自然なチャイルドは、自我のまま感情をストレートに出します。よって、NPで感情をストレートに出すと他人と衝突することになります。さらにAの論理思考でこの場は抑えておいた方が良いと判断します
一方、他人とのコミュニケーションにおいてAC(Adapted Child)、すなわち適応したチャイルドは、CC(Compliant Child)は一見従順そうに見えます。しかし、心の底でRC(Rebelious Child)、すなわち反抗的なチャイルドが出ていると、それが相手に伝わります。
これに効果的でないCP(Critical Parent)は批判的なペアレントにより、他人の言うことに批判的で同調しません。時にはあからさまに嫌な態度を示します。
私自身他人とのコミュニケーションがうまくいくときは、NP(Nurturing Parent)をコミュニケーションの中心にすえ、人の話を良く聴くようにします。
次に相手の話をA(Adult)、論理思考を働かせながら冷静に対応していきます。
そして、NC(Natural Child)で、相手の気持ちに同調しながら感情表現を出していきます。
一方、うまくいかない場合は、CP(Critical Parent)が前面に出てきてしまいます。相手の意見に批判的となり、受け入れられない気持ちなってきます。
A(Adult)、論理思考では、相手の考え方の間違いを論理的に裏付ける作業を頭の中でしています。
そして、RC(Rebelious Child)、すなわち反抗的なチャイルドが頭をもたげてきます。そして、NC(Natural Child)の否定的な感情が顔に表れてきます。その感情が相手に伝わり、結果的にコミュニケーションがうまくいかなくなります。
一昨年「あなたのコミュニケーション力10倍アップの極意」(玄文社 1540円)を出版しました。
同書には、交流分析を基にしたコミュニケーションの極意が記載されています。
著者の手元在庫はなくなりましたが、アマゾンで購入することができます。
是非覗いてみてください。
同書は、エーブ・ワグナー氏を稲垣先生が和訳した書籍ですが、残念ながら絶版になったようです。
代わりに、「よりよい人間関係とコミュニケーションスキル-TA+NLP
エーブ・ワグナー、 デービッド・ワグナー | 2000/5/1」を見つけたので、そちらを注文して、新たな学びを得たいと思います。
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