世界最小の総合商社的経営論

2010年12月 1日 (水)

「マーキュリー通信」no.1548【ベンチャー起業家の資質】

昨日これから起業する人又は起業中の人を対象に龍馬起業塾を行いました。

ベンチャー起業家志望の一橋大学生K君も参加しました。

他の受講者が熱心に私の講義を聴いているのに比べ時折居眠りをしていました。

最後、質疑応答の時間に、K君から質問がなかったので、私からK君に質問を促したら、
「菅谷さんは、なぜ三井物産を25年勤務して途中で退職したのですか?」
との質問でした。
その質問に対し、私は丁寧に答えました。

私はK君からベンチャー起業家として生きていく為に必要な不安、疑問、課題等をこの若者から聞きたかったのですが、質問の内容に多少がっかりしました。

セミナーが終わり、懇親会に誘ったのですが、「まだ仕事がありますので」と断ってきました。

私がK君の立場なら、もしもしホットラインという一部上場企業をゼロから立ち上げた一橋大学の大先輩に終始つきっきりで、しつこいといやがられるほど、質問攻めにしていたでしょう。

尚、K君はセミナー開始のぎりぎりに入ってきました。

昨日の一連のK君の態度を見ていると、ベンチャー起業家としてのファイティングスピリット、チャレンジングスピリットを全く感じることができませんでした。又、他の参加者も異口同音に、「せっかく一橋大学の大先輩と会うチャンスがあるのに、それを活かさないのは、その時点でベンチャー起業家としての資質に欠ける」と手厳しかったです。

K君は一橋大学生なのだから頭脳は明晰なのでしょう。
それなら大企業に入り、組織の中で生きていった方がK君の為と思います。

◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆

昨夜、龍馬起業塾の後、懇親会の席でテレビ局に衣装を提供している企業の役員と懇談しました。

私が毎日見ているワールドビジネスサテライトの小谷真生子キャスター始め、最近では彼女たちが着る衣装は全て局持ちだそうです。
数十万円もするブランドもののサンプルを着るそうです。
着た後は、販売店の店頭でディスプレイとして使われるそうです。

これならニュースキャスターは衣装代を気にしなくて済みますね。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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2006年9月13日 (水)

「マーキュリー通信」no.476【世界最小の総合商社的経営論-25「不透明な時代に中小企業の生き残る道は」】

  デフレの時代に終焉を告げ、インフレの時代が到来するようなムードとなってきました。事実、資材価格、その他物価等も値上がり傾向にあります。

一方で、国の借金は一千兆円という天文学的数字となり、いつ国家破産してもおかしくない状況です。

このような不透明な時代に中小企業はどのように生きていくのか?それは日々の営業活動、経営活動の中にヒントが隠されているようです。

 企業の成長段階を見ると、大企業になるにしたがい、謙虚さが無くなり、官僚的になっていきます。私自身大企業と接点を持つこともありますが、そのようなことをよく実感します。そして、そのような中にこそ中小企業の生き残る道が生じてきます
 
 先日、Tストアに電話をした時のことです。Tストアのホームページには、「環境関連商品大歓迎」と記載されており、ホームページの文言も極めて丁重です。
 しかし、Tストアに電話を入れると、普段業者に接する態度がもろに出てきたのか、電話口で「俺」という言葉遣いを始めとして、ぞんざいな言葉遣いを連発していました。当社の人気商品 「環境生活館」の良さを聴く前に、「口座あるの?」「コンピュータ対応費用を負担出来るのか」といった口調で、真摯に聴こうとする態度が見えません。
 Tストアのように、中小企業からも良い商品をどんどん仕入れようとする姿勢がないと、いずれ品揃えが消費者ニーズに応じきれなくなり、結局はその企業の衰退に繋がっていきます。
 従って、中小企業で埋もれている良い商品を積極的に発掘し、消費者に普及させていくことも、今後もマーキュリー物産が成長するに従い、考えられる分野です。

 一方、Aホームズの場合「ペットと共生出来る一戸建て」がうたい文句です。ところが、最後のペットのフンの処理は下水道にそのまま垂れ流しています。
 
 当社より、ペットのフンには毛玉が混入しており、ペットのフンが大量に排出された場合、下水道処理施設に影響を与え、将来問題を引き起こすことになるので、現時点で問題点を把握し、そうならないような対策を立てるのが大企業としての責務ではないかと提言しました。しかし、担当者は、こちらが熱心に説明しても、無関心を装っていました。
 Aホームズの「ペットと共生出来る一戸建て」が今後どんどん売れていった場合に、下水道処理施設に負荷をかけ、いずれ大問題に発展することと思います。その時には、その担当者はいないわけで、自分には関係ないと思っているのでしょう。こういう無責任体質も大企業病の1つです。
 大企業の問題隠蔽体質はどの企業でも大なり小なりあるようです。企業の大ダメージとなるような失敗、問題が発覚した時に、中小企業にとってはビジネスチャンスです。

 当社で販売中の「ペットのフンも消える家庭用生ゴミ消滅機・環境生活館」の応用編として、最初から住宅にビルトインする営業を考えればよいわけです。そして、Aホームズの問題が表面化した時は、当社にとってビッグビジネスチャンスです。そこで一気に大ブレイクしていくことが考えられます。
 
 このように絶えずミクロとマクロの両方で物事を考える習慣を付けると、中小企業にも商売チャンスはどこにでも転がっており、それが中小企業の生き残り策と考えます。

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2006年9月11日 (月)

「マーキュリー通信」no.474【世界最小の総合商社的経営論-24「虚と実の世界を見極める」】

  私は毎週NHK大河ドラマ「功名が辻」を楽しみに見ています。ドラマを見ながら、人生の諸問題、経営上の諸問題等いろいろとヒントを頂きます。

 昨夜も、主人公千代(山内一豊の妻)の幼なじみで忍者六平太が千代に耳打ちした言葉「虚と実の世界」が強く印象に残りました。
 
 権力で茶々(淀君)を側室にした秀吉。しかし、浅井長政とお市の方(信長の妹)の忘れ形見茶々は、両親を殺した秀吉に復讐を抱く。女に弱い秀吉はそんなことに気付かない。茶々は秀吉の子供、しかも男子(鶴松)を出産し、豊臣家で力を得ていく。しかし、不運なことに秀吉と茶々が出陣の間に鶴松は幼くして死ぬ。
 しかし、茶々は秀吉への復讐のため、再度秀吉の男子(ひろい)を出産し、豊臣家の世継ぎとして権勢をふるうようになる。
 実は2人の男子とも秀吉の子ではなく、茶々が密かに恋する秀吉の子飼いの家臣石田三成と茶々の間の子であるとの設定にドラマではなっている。

 このころ、秀吉は権勢欲におぼれ、子供を溺愛する見にくい面が出てきた頃です。そして、無謀な朝鮮攻め、明国攻めをして、これが大失敗に終わることは歴史上の事実。この時を頂点として、秀吉、豊臣家の没落が始まっていく。

 千代に耳打ちした六平太は秀吉の虚構の世界をこの時点で見抜き、豊臣の天下は滅びる旨千代に予言している。

 一方で、実力者徳川家康は、表面的には秀吉に臣下として仕えているが、秀吉の天下もそう長くないことを悟る。虚の世界では、秀吉に仕えているが、実の世界では、既に離反している。世の中の流れの中で、虚の部分は何か、そして実の部分は何かを絶えず見抜きながら、世の中を渡っていく。このような家康のしたたかさをドラマから学びました。

 それに引き替え、千代の夫山内一豊は直情径行タイプで、「虚と実の世界」を読むことができない。その部分を今後千代が助けて、出世していくことになる。

 翻って、マーキュリー物産の経営においても、世の中の流れの虚の部分と実の部分をいかに見極めるという大局観と、当社を取り巻く取引先、環境の「虚と実の部分」を見極める能力も経営者として必要なことを実感しています。

 販路開拓の際に、取引先の実態、実力をいかに把握するか、これも「虚と実の部分」の見極めとなります。取引先、就中経営者を過度に評価してもいけないし、実態を把握しながら、きちんと販売チャネルが安定的に拡大していくかを絶えずチェックしながら、経営に当たる重要性を学びました。

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2006年9月 8日 (金)

「マーキュリー通信」no.471【世界最小の総合商社的経営論-23「チーフリスナー」】

  私の名刺にはチーフリスナーという肩書きが書いてあります。名刺交換した際に、その意味をよく聞かれます。
 
 「NQ人間を幸福にする思いやり指数」(キム・ムゴン著ソフトバンク出版1680円)という書籍に、これからはIQ,EQに加えNQ(Network Quotient)が大切だと著者は主張します。
 
 NQとはいかに他人と円滑にコミュニケーションをとりながら人間関係を形成し、人的ネットワークを築いていく能力と著者は説明しています。
 
 米国では、優秀な経営者は人の話に耳を傾け、他人が何を考えているかを聴く能力がある人ほど優秀な経営者と言われています。その意味でチーフリスナーという言葉を社長の肩書きに加える人も結構いるそうです。
 人間の顔には、口は1つだが、耳は2つです。チーフリスナーという言葉は自戒の意味を込めて使われてもいるようです。

 私も最近、社員に日報の代わりにその人の仕事の内容を話してもらいます。話してもらうことにより、その社員が何を考え、どのように行動しているかが判ります。何気ない言葉の中に、仕事の段取り、取引先のコミュニケーション状況等が理解できます。私の指示したことをどの程度理解し、実行に移しているかが判ります。この習慣をつけておくと、コミュニケーションギャップは自ずと埋まります。
 1週間、1ヶ月の経つのは非常に早いです。週報、月報を見て、何故その通りいかないかを報告させるより、日々の行動を通じ、進捗状況を早め早めに把握し、都度手を打っていった方が、自分の思い描いていたものとの乖離を縮めることができます。

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2006年9月 6日 (水)

「マーキュリー通信」no.469【世界最小の総合商社的経営論-22「敢えて失敗させる」】

 当社には中高年社員が多いです。中高年社員の場合総じて頭が固くなっており、自分のこれまでの経験に固執しようとします。
 社長である私の指示、アドバイスをなかなか聴こうとしません。その場合、敢えてその人のやり方でやらせます。そして、失敗した時点で本人が過ちに気づくようにします。ただし、当社に大きな損失をもたらす恐れがある場合には、もちろん私のやり方を指示します。ビジネスの損失リスクと責任は当然社長である私に帰属するわけですから。

 また、健康面の管理ができていない人が非常に多いです。当社では、夏場外回りが多い人には帽子とサングラスの着用を指示しています。もちろん私自身率先して着用しています。
 しかし、格好悪いといってなかなか励行されません。そして、帽子をかずらずに長時間外回りして、途中で気分が悪くなる人が毎年後を絶ちません。本人はそのときに気づくのですが、また喉もと過ぎると熱さを忘れてしまうようで、又同じことを繰り返すようです。

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2006年8月21日 (月)

「マーキュリー通信」no.453【世界最小の総合商社的経営論-21「反省からの発展」】

 1年前に受けた八正道研修を1年ぶりに復習し、人生の新発見-番外編として3回に分けて発信しました。
 
 八正道による反省は、経営面にも生きています。経営面では、反省した項目を「このように経営にも活かしていこう」と書き出してみました。そして、そHamanako52 の部分を読み返してみると、1年前と比べ、もう少し高いレベルで経営判断ができている自分がいました。 

会社は生き物です。日々成長発展しています。というより経営者自身が日々成長発展していないと、会社の発展もおぼつきません。反省とは自分を責めるためにあるのではない。反省することで、同じ過ちを犯さず次の飛躍に繋げていくことが大事なのだ。「反省からの発展」、ここが会社が成長していくポイントであると気がつきました。

 以前、経営とは、世界最小の総合商社的経営論-5(2005/3/11発信)で「経営のキーワードはK&A」である旨お話しました。Kとは経験に裏打ちされた知識、即ち知恵に基づく経営であり、Aは愛、いかに従業員が働きやすい職場を心がけるかという与える愛の実践である旨記述しました。

 経営のベースは「愛」であり、しかし「知」の部分が欠けていると、思わぬ失敗をします。その失敗、過ちを「反省」しながら「発展」へと繋げていく。「愛」、「知」、「反省」、「発展」という循環サイクル、好循環のサイクルを作りながら、経営に当たる。私は、この循環サイクルを、八正道の現代版として「現代の四正道」と呼んでいます。
 私など経営者としてはまだ未熟ですが、この「現代の四正道」という循環サイクルを回しながら、経営者として能力を磨き、自己成長しながら、会社を成長・発展させていっています。この部分をしっかりと体得できることが、経営の喜びでもあります。
(追記)
 本日よりboblog「マーキュリー通信」は、サーバ移管のため、ココログ(Niftyのサーバ)1本で発信することとなりました。http://mercurytsushin.cocolog-nifty.com/
 従来のboblog「マーキュリー通信」より、字体をカラー化したり、写真や資料を豊富に入れることができ、ブログとしてはより見やすくなりました。
 又、皆様にご覧頂くことで、boblog「マーキュリー通信」を人気ブログ上位にランク入りさせたく、引き続きご愛読の程よろしくお願い申し上げます。
 一方、ココログでは自動発信することはできませんので、お手数ですが下記URLをクリックすることで、ご覧頂けますようにお願い致します。http://tomo.nomori.net/nstyle/blog/sugaya
 尚、6月以前の過去のブログは、9月中旬頃までに全て移管することになっております。それまで過去のブログをご覧頂く場合には、これまでのブログでご覧頂けます。http://tomo.nomori.net/nstyle/blog/sugaya

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2006年7月20日 (木)

「マーキュリー通信」no.430【世界最小の総合商社的経営論20「お客様中心か、ルールを守るべきか】

 当社にて販売中の「家庭用生ごみ処理機」には各自治体の助成金がつきます(全国の約7割の自治体)。通常商品を販売していて、このような助成金がつくことは極めて珍しいことです。当社でも、この恩典を最大限活かしたマーケティングを展開しています。
 
 しかし、助成金の支給方法が商品購入前、購入後、抽選等各自治体によりまちまちです。基本的には、購入前でも後でも、抽選でも、役所のチェックする項目は同じです。住民税を払っているかどうかと商品購入の領収書です。
 
 ところがここからお役所仕事が始まります。特に商品購入前に事前申請する場合がやっかいです。事前申請ですから、助成金申請書を提出し、役所からOKが出るまでに数週間かかります。その間、お客様が「環境生活館」を購入したくても買えません。夏は、生ごみの腐敗臭で主婦が一番生ごみを不快に感じる季節です。役所はそんなことお構いなく、書類審査をします。夏になれば申請が増えるので、承認までの日数がそれだけ長くなります。
 そこで、当社では、一日でも生ごみ処理機を欲しいお客様の為に、役所には内緒で先に商品を送り、領収書は承認後の日付とします。

 今回、愛知県のお客様からインターネット注文がありました。そのお客S_kitchen1様は助成金制度のことを知らないため、先に商品代金(69,300円)を振り込んできました。役所に申請に行ったら、助成金の事後申請は不可の回答があったそうです。そこで、当社としては、生ごみ処理機はまだ出荷していないので、助成金の承認が降りてから出荷することになっていますと回答し、役所の了解を取りました。

 ところが、この自治体の場合、登録店制度をとっていました。登録店からの助成金申請でないと申請が受理されません。
 そこで、登録店に電話をして、協力手数料を支払うことで了解を取り付けました。しかし、その登録店の営業担当者は、「自分はサラリーマンなので、経理がだめと言っているので」と協力を断ってきました。

 どこの企業も当然「お客様優先」「顧客満足」を掲げています。しかし、組織が大きくなってくると、「お客様の為」から「社内ルール」が優先され、いつの間にかお客様のことがないがしろにされてきます。
 「お客様優先」「顧客満足」という切り口で深く追求していけば、まだまだベンチャー企業の入り込む余地が様々な業界業種で多数あるようです。

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2006年7月14日 (金)

「マーキュリー通信」no.426【世界最小の総合商社的経営論19「3KS(サンクス)」】

 3KS(サンクス)とは私が作った造語です。3K(感謝、謙虚、寛大)+S(素直)で3KSとなり、読み方はサンクスです。そして、3KS(サンクス)=「ありがとう」となります。

 世界最小の総合商社(有)マーキュリー物産を経営し、事業拡大に伴い、私自身一人ではできない部分が多々出てきます。社員、取引先等多数の方の力により、仕事ができていることを日々実感しています。仕事が順調にいっている時など、それを強く感じます。そして、力になってくれた人たちに感謝の気持ちが自然と沸いてきます。

 又、日々実に多数の人とお会いします。年間千人以上の人とお会いします。私自身一芸に秀でたところがないので、私と違った能力を持った人と出会うと、自然と尊敬の念が沸いてきます。謙虚な気持ちになり、その人から新たなものを吸収したいという気持ちが沸いてきます。「ああ、こんな所でも、こういう分野で頑張っている人、活躍人がいるんだなあ」と感心します。

 又、老若男女、主婦、学生等実に多種多様な人と接してきました。人間の能力は一様でなく、その人の本来持っている能力、モチベーション、経歴等により天と地ほどの差が出てきます。
 又、私自身過去に多くの失敗や挫折体験もしました。そこで弱い人の痛みも理解できるようになりました。その結果、寛大な気持ちも培われてきました。

 そして、一芸に秀でていない私自身が他の人と比べ一番誇れるところは素直な心だと思います。
 人は、人生の途上でいろいろな経験をしてきます。しかし、歳をとるに従い、人の話に耳を傾けなくなります。又、一芸に秀でている人の場合、どうしても自分以外の世界の部分に耳を傾けようとしない人が多く見受けられます。人は素直さを失った時、そこで成長は止まります。
 この素直な心で、過去人が学べないことを数多く学んできました。そして、現在もまだまだ学んでいる途上であり、日々成長している喜びを感じています
 私は、人生一生涯死ぬまで勉強と思っています。こう思って人生を生きていると、毎日が新鮮で生き生きとしてきます。
 
 一芸に秀でていない私自身が3KS(サンクス)により、この部分で誰にも負けない自分を築くよう日々努力しています。そして、3KS(サンクス)を世界最小の総合商社の経営にも取り入れています。

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2006年7月13日 (木)

「マーキュリー通信」no.425【世界最小の総合商社的経営論18「営業マンはいらない?!」】

市場戦略家町田和隆氏の新著「使えるマーケティング」(ソフトバンククリエイティブ1365円)は実践の書として分かりやすく書かれています。
 その中で私自身はっとさせられたことが、「見込み客開拓は、営業の業務でなく、マーケティングの業務である」という部分でした。

 先日、横浜の耐震・リフォーム業者から、当社に耐震・リフォーム事業でコラボレーションの話がありました。同社のうたい文句は、「営業マンはいません」でした。
 A社の社長は、見るからに職人気質で、とうてい営業をする人間には見えませんでした。同社は、戸塚駅からタクシーで10分ほどのへんぴな場所で、事務所はお粗末な造りでした。しかし、同社長の話を聴いて、大変参考になりました。

 同社は、長年チラシのポスティングで1万件近い個人客を開拓したそうです。チラシの内容も、素人が作ったものと直ぐ判るようなものでした。
 しかし、同社は長年こつこつとチラシを撒き続け、顧客データベースを作り、そのデータベースをもとに毎月DM等を送っているそうです。又、顧客数は引っ越し等で減少してしまうので、絶えずチラシは撒き続け、顧客数は増えているそうです。
 もう1つ大事な点は、A社の社長は60代後半で、一見取っつきにくいのですが、話している内に、この社長の飾らないまじめさが伝わってきました。
 つまり、一度受注した顧客に対し、適正価格でお客様が満足するリフォームをすることが重要であることを感じました。お客様の不信を買えば、顧客数は増えず、毎回新規開拓せざるを得ません。その点、耐震・リフォーム事業というと悪徳商法が跋扈していますが、地道に商売をやることの大切さをこの老社長から学びました。
 
 当社のような中小企業においては、マーケティングは社長の重要な仕事であることを強く肝に銘じ、各種マーケティング戦略を展開しています。

 「ペットのフンも消える家庭用生ゴミ消滅機・環境生活館」は、本年1月にオープンしたウェブサイトの効果が出始め、その他ペットショーへの出展、テレマーケティング、新聞の折り込みチラシ、環境セミナー、環境アドバイザーとしての地元主婦の活用等マーケティング戦略の展開により、商品が売れ始めました。
 
 一方、耐震セミナー耐震・リフォーム事業は、コンピューター・オートコール・システムによる見込み客の発掘、地元豊島区を中心にしたチラシ作戦等メディアミックスにより見込み客の開拓、そして注文へと繋げるという手法の展開によりその成果が出つつあります。

 中小企業にとって、社長が期待するような営業マンはなかなか確保できない。中小企業の業績向上には、マーケティング戦略の取り入れ、社長自らがマーケティングの責任者であることを肝に銘じ、事業展開をしていくことの重要性を、町田和隆氏の新著で再度目を見開かされた感じです。

 「営業マンはいらない?!」の意味は、営業マンを雇えば、「それで事足りませんよ!それだけで売上増は期待できませんよ!」という中小企業社長への自戒の意味を込めたメッセージと受け止めています。Kif_1130

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2006年6月12日 (月)

「マーキュリー通信」no.399【世界最小の総合商社的経営論-17「ボトルネックはトップであると認識する」】

 私のコミュニケーション論-16で「ボトルネック」を取り上げました。
 しかし、私自身世界最小の総合商社マーキュリー物産を経営し、又多数の中小企業経営者と接触し、トップがボトルネックであることも多々あることを経験してきました。
 
 翻って、マーキュリー物産はどうなのかと自問自答してみました。 私の経営理念は、「活私豊幸」=「自分を活かしながら人生の途上で出会った人々をいかに豊かに幸福にできる人間でありたい」 であり、この具現化のため、経営に取り組んできました。 しかし、私の思いが伝わるばかりの社員はまだまだ少なく、私の思いの部分を自分に都合の良いように解釈し、辞めていった社員も過去多数います。 「恒産無くして恒心無し」という諺がありますが、当社の社員でまだ経済的ゆとりのある社員は少ないです。経済的ゆとり出てきて初めて他人の気持ちを理解できるようになるのでしょうか。

 過去2年間の経営を振り返り、私の思いのマイナスの部分、つまり人の良さが経営状態、決算にも反映されています。 私自身この脇の甘さを徹底的に反省し、自己改造し、自己改善することこそ成功への道であると強く強く認識しました。 この不退転の心境を磨く。即ち、「鋭さ、厳しさ、智慧」を磨き、自己研鑽することで、会社のボトルネックは解消し、会社は成長していくものだという境地に至りました。

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